国連安保理で中国代表がイラン核協議の早期再開訴え JCPOA立て直し焦点
2025年12月24日、国連安全保障理事会の会合で中国の孫磊・国連次席常駐代表が、イラン核問題をめぐる交渉の「速やかな再開」を関係各国に呼びかけました。2025年に入って停滞が指摘されるJCPOA(イラン核合意)を、対話で立て直せるかが改めて焦点になっています。
きょう何があった?—中国代表の呼びかけ
孫磊氏は安保理の場で、JCPOAについて「対話を通じて紛争を平和的に解決する重要な多国間外交の成果だ」と位置づけました。その上で、米国が2018年にJCPOAから一方的に離脱し、その後「最大限の圧力」政策をとったことが状況悪化の背景にある、という認識を示しました。
発言のポイント(要旨)
- 現在の状況は「いかなる当事者も望んでいない」とし、悪化すれば中東の平和と安定を損ない得る
- 核不拡散体制(核兵器の拡散を防ぐ国際的な枠組み)の権威と実効性が損なわれる恐れがある
- 関係各国に「切迫感」と「責任」を持って、交渉再開と合意形成を急ぐよう要請
米国とE3に具体的な注文も
孫磊氏は米国に対し、責任を真剣に果たし「政治的誠意」を示すこと、さらにイランに対して武力を用いないと明確に約束し、交渉再開に積極的に戻るよう求めました。
また、E3(英・仏・独)については「マイク外交」をやめ、建設的な役割を果たすよう促したとされています。発信や応酬が先行するのではなく、実務の交渉に軸足を戻すべきだ、という問題提起に読めます。
そもそもJCPOAとは—「平和目的」を担保する枠組み
JCPOAは、イランの核計画が専ら平和目的にとどまり、核兵器につながらないようにすることを狙った合意だと説明されています。一方で、米国は2018年に合意から離脱し、イランに対する制裁を再発動しました。今回の会合では、こうした経緯が現在の停滞と緊張の背景として語られました。
「悪化させない」ための次の一手は
孫磊氏は、中国がイラン核問題で「建設的な役割」を果たしてきたと述べ、今後も関係各国と協力しながら、交渉の早期再開と政治的解決を後押しする考えを示しました。
交渉の再開は、合意文書の解釈や制裁・履行の扱いなど、技術と政治が絡む難題を避けて通れません。それでも、当事者の不信が深まるほど選択肢が狭まりやすいのも現実です。安保理の場で改めて「対話のレール」を戻す必要性が強調されたこと自体が、いまの危うさを映しています。
Reference(s):
cgtn.com








