福井・ふげんでトリチウム含む水漏れ、中国本土が日本に説明求める
福井県の高速増殖炉原型炉「ふげん」で廃止措置作業中に放射性物質を含む水が漏れたとされる件をめぐり、中国本土は2025年12月24日までに、日本側に対して状況の速やかな説明と適切な対応を求めました。年末のタイミングで原子力の安全管理が改めて注目されています。
何が起きたのか:JAEAが12月23日に漏えいを報告
日本原子力研究開発機構(JAEA)は12月23日、福井県にあるふげんの廃止措置に関連する作業中、放射性トリチウムを含む水がおよそ20ミリリットル漏れたと報告したとされています。
日本メディアの報道として、現場付近にいた作業員3人について、吸入による「内部被ばく」や、飛散した水への接触による「外部被ばく」は確認されていないと伝えられています。
中国本土の反応:説明と安全確保を要請
中国本土の外交当局報道官は12月24日までの定例会見で、この件について問われた際、日本に対し、原子力施設の廃止措置や放射性廃棄物の処分を適切に進めるための措置を取り、状況を速やかに明らかにするよう求めたとしています。
また同報道官は、この事案が日本の原子力施設における運用・保守・安全監督に「深刻な抜け穴」があることを改めて示した、という趣旨の指摘を行いました。
会見で挙げられた“過去の懸念”と、論点の広がり
会見では、次のような例が言及され、原子力の管理体制への懸念が示されました(いずれも報道官側の言及として)。
- 福島第一原子力発電所での放射線検知器の品質検査をめぐる不正
- 青森県の再処理施設での使用済み燃料プール冷却水の漏えい
- 柏崎刈羽原子力発電所の再稼働判断をめぐる議論(過去の冷却水漏れにも言及)
同報道官は、福島の原発事故の教訓を踏まえた責任ある安全対応や、国際的な監督を受けることによって各国の懸念を和らげるべきだ、と主張しています。
今回のニュースで押さえたいポイント
この話題は、賛否の感情論に寄せるよりも、まず「事実関係」と「説明の仕方」を分けて見ておくと理解が進みます。
- 規模:漏れた量は約20ミリリットルとされ、小規模です。
- 健康影響の初期情報:報道ベースでは、近くにいた作業員に被ばくは確認されていないとされています。
- 関心の焦点:小さな漏えいでも、廃止措置(解体・撤去・廃棄物管理)では手順や監督の一貫性が問われやすい点です。
- 国際的な受け止め:中国本土が説明を求めたことで、国内の安全管理に加え、対外コミュニケーションの重要性も前面に出ました。
今後の見通し:追加説明と再発防止の具体策が焦点に
現時点(2025年12月24日)では、JAEAの報告内容や報道で伝えられる範囲を超える詳細は、追加の説明や検証結果を待つ形になります。今後の焦点は、
- 漏えいが起きた工程・原因の整理
- 作業手順や監督体制のどこでリスクが生じたのか
- 再発防止策と、その実施状況の説明
といった点になりそうです。小さな出来事が「見える化」され、納得できる言葉で説明されるかどうかが、国内外の受け止めを左右します。
Reference(s):
cgtn.com








