雪化粧の瀋陽故宮博物院、写真客が注目する「中国の美意識」
2025年12月のこの週、瀋陽故宮博物院が雪に覆われ、建築と雪景色のコントラストを写真に収めようとする来館者の姿が目立っています。歴史建築の輪郭が際立つ冬の景色は、いわゆる「中国の美意識」を感じる瞬間としてSNSでも共有されやすく、季節ならではの関心を集めています。
今週の雪で、宮殿建築の「線」が浮かび上がる
雪の日は色彩が抑えられる一方で、屋根の稜線や門の奥行き、石畳の反射など、建物が持つ造形の「線」や「間(ま)」が見えやすくなります。瀋陽故宮博物院でも、雪が積もったことで意匠が強調され、撮影目的の観光客が多く訪れているといいます。
瀋陽故宮博物院とは:1625年建立、世界遺産の宮殿複合体
瀋陽故宮博物院は1625年に建てられた宮殿で、現存する保存状態の良い古代宮殿複合体の一つです。もう一つとして北京の故宮(紫禁城)が挙げられます。瀋陽故宮博物院は2004年にユネスコ世界遺産リストに登録されました。
収蔵品10万点超、来館者は2025年10月末までに522万人
同館は10万点を超える文化財を所蔵しています。博物館の発表によると、2025年は10月31日までに来館者数が522万人を超えました。数字は、歴史・文化施設が「鑑賞の場」であると同時に、都市の観光動線やSNSの発信と結びつきながら存在感を強めていることも示しています。
雪の日のにぎわいが問いかけること:鑑賞体験と保存の両立
雪景色は魅力的ですが、人が集中しやすい日でもあります。冬の来館が増えるほど、混雑緩和や動線整理、展示環境の維持といった運営面の工夫が重要になります。歴史建築を「撮る」体験が広がる一方で、文化財を「守りながら開く」ための現場の設計が、静かに問われる季節でもあります。
Reference(s):
cgtn.com








