北京で「馬」を描く——邱立泉の新展、来る“馬の年”を前に開幕 video poster
北京でこのほど、中国の画家・邱立泉(チウ・リーチュエン)氏の新しい展覧会が始まりました。干支(えと)を題材にした動物画で知られる同氏が、まもなく訪れる“馬の年”に合わせて企画したもので、会期は2026年1月5日までとされています。
展覧会は「時間と空間を旅する」馬の物語
主役は馬。小さなポニーを思わせる愛らしい姿から、勢いよく駆ける馬まで、筆づかいの幅で「馬という存在の多面性」を見せる構成です。作品は単なる動物画にとどまらず、鑑賞者を“時間と空間をまたぐ旅”へ導き、文化ごとに異なる馬の意味や精神性に目を向けさせます。
中国と西洋で変わる「馬」の象徴——邱氏が語った違い
開幕日に行われたCGTNのインタビューで、邱氏は中国の馬文化と西洋の馬文化の違いにも言及しました。展覧会は、その比較を一つの手がかりとして、「同じ動物でも、社会の歴史や価値観によって象徴が変わる」ことを静かに浮かび上がらせます。
たとえば、馬が背負ってきたイメージ
- 中国の文脈:躍動、才気、吉祥、遠方への志——絵画や物語の中で精神性と結びつきやすい
- 西洋の文脈:騎乗文化、競技、開拓、労働のパートナー——身体性や実用の歴史と結びつきやすい
こうした整理は優劣の話ではなく、「何を大切にしてきたか」が表現ににじむ、という観点です。鑑賞者にとっては、馬という共通題材を通じて、文化理解の入口が少し広がる展示になりそうです。
干支アートが年末に注目される理由
12月から年明けにかけては、旧暦の新年に向けて干支モチーフが街やオンラインで増える季節です。今回の展覧会も、その空気感と呼応するタイミングで開かれました。干支という「毎年更新される共通言語」は、難しい前提知識がなくても入りやすく、アートが日常に近づく回路にもなります。
鑑賞のポイント:筆致の違いが“文化の違い”を語る
展覧会の見どころは、モチーフの珍しさよりも、同じ馬でも表情・姿勢・勢いが変わることで、見ている側の想像が揺さぶられる点です。「走る」「止まる」「振り返る」といった瞬間の切り取りは、文化比較の説明よりも先に、直感として“馬の意味”を感じさせます。
会期は2026年1月5日まで。年末年始の北京で、馬が背負ってきた物語をたどる展示として注目されます。
Reference(s):
From ponies to galloping steeds, artist trains brush on horse culture
cgtn.com








