中国本土の超電導磁気浮上、2秒で700km/h到達 400m試験で新記録 video poster
中国本土の研究チームがこのほど、超電導磁石を用いた磁気浮上(マグレブ)試験車両で「0→700km/hを2秒」という加速記録を達成したと伝えられました。短い試験線で“未来の移動”を一気に引き寄せた形で、輸送だけでなく、より大きな構想にも視線が向いています。
何が起きた?──400メートル試験線で「0→700km/h」を2秒
報じられている内容によると、試験は全長400メートルの超電導磁石トラック上で行われ、車両は浮上した状態で走行。摩擦が極めて小さい条件を活かし、短時間で高速域まで加速したのち、安全に停止したとされています。動きは「弾丸のように滑らか」と表現されています。
今回のポイント(要点だけ)
- 到達速度:700km/h
- 加速:停止状態から2秒で到達
- 設備:400mの超電導磁石トラック
- 走行条件:浮上走行で摩擦を最小化
- 結果:高速到達後に安全停止
「速い」だけではない──摩擦の小ささが生む拡張性
磁気浮上の魅力は、最高速度の数字そのもの以上に、接触を減らすことで損失(摩擦)を抑えられる点にあります。車輪とレールの物理的な接触が小さくなれば、同じエネルギーでも到達できる速度や加速の設計自由度が広がります。
今回のように短い区間で高速域へ到達できることは、技術実証として分かりやすい指標であり、次の開発(制御、ブレーキ、電力供給、運用設計)を積み上げる“土台”にもなります。
次に見えてくる構想──真空チューブ輸送、そして宇宙へ?
報道では、この成果が真空チューブ型の輸送システムのような、さらに抵抗を下げた移動手段の発想を後押しし得るとも示唆されています。空気抵抗まで抑えられれば、速度・エネルギー効率・騒音などの論点が別の形で立ち上がってきます。
さらに大胆な方向性として、将来的に宇宙機の打ち上げを補助する加速装置の可能性も語られています。現時点ではアイデアの域を出ないとしても、「強い加速を、制御された環境で、繰り返し実証していく」という積み重ねが、別分野に接続されることは珍しくありません。
いま注目される理由──年末の国際ニュースとしての見どころ
2025年の終盤に伝わってきたこのニュースは、高速鉄道や次世代交通という分かりやすいテーマに加え、「基盤技術(超電導・制御・インフラ)をどこまで統合できるか」という競争の側面も映します。数字のインパクトに目を奪われがちですが、同時に、実用化に向けては安全性、コスト、保守、エネルギー供給など“地味な課題”の解像度が重要になっていきます。
一方で、短い試験線での結果が、長距離・高頻度運用にどうつながるのか。次に出てくる発表は、速度そのものより、再現性や運用設計の情報が焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








