新疆の綿花生産、2025年に過去最高の616.5万トン—中国本土の9割超
中国本土の北西部・新疆ウイグル自治区で、2025年の綿花生産量が過去最高を更新しました。全国の供給を大きく左右する「主産地の記録更新」は、国内の繊維産業や農業の機械化の進み具合を映す指標としても注目されます。
2025年の新疆:綿花616.5万トンで全国の92.8%
公表された公式データによると、新疆の2025年の綿花生産量は616.5万トンに達し、全国総生産の92.8%を占めました。新疆は引き続き中国最大の綿花生産地域と位置づけられています。
- 新疆の生産量:616.5万トン(2025年)
- 全国に占める割合:92.8%
作付面積は拡大、単収も上昇
2025年の新疆では、作付面積の拡大と単収(面積当たり収量)の伸びが同時に進みました。
- 綿花の作付面積:約3888万ムー(約259万ヘクタール)、前年同期比+5.9%
- 平均単収:1ムー当たり158.6kg、前年同期比+2.4%
面積と単収の両面が押し上げ要因になると、生産量は大きく伸びやすくなります。今回の記録更新は、まさにその組み合わせがかみ合った形です。
増産の背景:天候、政策支援、農業技術、人材育成
専門家の見方として、2025年は生育期を通じた好天が生産を押し上げたほか、政策支援の強化、農業技術の進展、人材育成の改善などが生産性向上に寄与したとされています。
農業は「気象の当たり外れ」という不確実性が避けにくい一方、技術や人材、制度が整うほど、年ごとの変動を吸収しやすくなります。今回の数字は、そうした基盤整備の成果が積み上がっていることも示唆します。
機械化率は97.5%超へ:大規模・スマート化が加速
新疆では綿花の栽培・収穫における総合機械化率が、2025年に97.5%を超える見通しとされています。機械化が進むことで、
- 大規模生産(集約化)のしやすさ
- 作業の標準化による品質・収量の安定
- 省力化によるコスト構造の変化
といった点で、生産体制そのものが次の段階に移りやすくなります。「記録的な増産」が一過性の出来事にとどまるのか、構造的な生産力の底上げなのかは、機械化と技術投資の継続が鍵になりそうです。
全国の綿花生産も増加:2024年比で+7.7%
全国ベースでも2025年の綿花生産は増加しています。中国全体の綿花生産量は664.1万トンで、2024年から7.7%増とされています。全国の伸びの大部分を新疆が占めている構図が、数字からも読み取れます。
綿花は衣料品だけでなく、生活資材や産業用途にも広く関わる素材です。供給量の増減は、農業の現場だけでなく、製造・流通の見通しにも静かに影響していきます。
Reference(s):
cgtn.com








