少林・武当の次はここ:四川・峨眉山で息づく「峨眉武術」とは video poster
少林や武当が「中国武術の定番」として語られがちな中、四川の霧に包まれた峨眉山(がびさん)が、もう一つの重要な舞台として静かに注目を集めています。ユネスコ認定の文化と自然の両面を持つ希少な地で生まれた「峨眉武術」は、中国の三大武術伝統の一つとされています。
「四川=パンダ」だけではない、峨眉山という目的地
中国本土・四川といえば、ジャイアントパンダを思い浮かべる人も多いはずです。ただ、武術ファンの旅の地図をたどると、成都周辺からさらに山へ――峨眉山の峰々へと視線が移っていきます。
峨眉山は、景勝地として知られるだけでなく、文化と自然の価値の双方で評価されたユネスコの遺産でもあります。つまり、武術の「技」だけでなく、その背景にある風土や時間の積み重なりも含めて体験できる場所、という位置づけです。
峨眉武術とは:優雅さと力強さ、そして「積み重ね」の武術
峨眉武術は、峨眉山を発祥地とする武術伝統で、優雅さ(しなやかな動き)と力強さ(芯のある打撃や身体操作)が同居すると紹介されています。何世紀にもわたる修練が受け継がれてきたとされ、動きの中に「型」と「鍛錬」の厚みがにじみます。
見どころは「動きの質感」
派手なアクションだけでなく、重心移動、手足の連動、緩急の付け方といった、連続動作のなめらかさに目を向けると、峨眉武術の個性が見えやすくなります。静から動へ切り替わる瞬間の、力の出し入れも印象的です。
少林・武当と並べて語られる理由
武術ファンが中国本土を訪れる際、少林や武当が「最初の目的地」になりやすいのは確かです。そのうえで、峨眉武術が中国の三大武術伝統の一つとして語られる、という整理は、武術を“流派”としてだけでなく、地域文化として捉える視点にもつながります。
山岳信仰や自然景観と結びついた舞台は、武術を「競技」や「護身術」から一歩引いて眺める余白を作ります。2025年の年末、動画で武術に触れる人が増える今だからこそ、背景の風土まで含めて知る入り口として、峨眉山の存在感が増しているのかもしれません。
旅の視点で見るなら:「技」だけで終わらない場所
峨眉山は、霧に覆われる峰々という自然の表情が強い場所でもあります。そこで生まれた武術を眺めると、演武は単なるパフォーマンスではなく、土地の空気や歴史と一緒に立ち上がってくるものとして感じられます。
少林・武当・峨眉――同じ「中国武術」の言葉で括れても、舞台が変わると、見え方も変わる。そんな当たり前を、静かに思い出させるニュースです。
Reference(s):
cgtn.com








