中国大使、北マケドニアとの協力深化を強調 貿易とインフラで成果 video poster
中国の姜暁燕(ジャン・シャオイェン)駐北マケドニア大使がこのほど、CGTNの独占インタビューで、両国協力が貿易、インフラ、人的交流で「目に見える成果」を積み上げていると述べました。2025年末のいま、バルカン地域の物流結節点としての北マケドニアの存在感と、再生可能エネルギーを軸にした次の協力分野が注目されています。
インタビューで示された「3つの軸」:貿易・インフラ・人的交流
姜大使は、協力の進展を次の領域で整理しました。
- 貿易:取引の拡大と、北マケドニア産品の中国市場での存在感
- インフラ・産業:投資による雇用創出と地域連結性の強化
- 人的交流:人と人のつながりを通じた相互理解の広がり
貿易:第3位の貿易相手、非欧州では最大に
姜大使によると、中国は北マケドニアにとって第3位の貿易相手となり、さらに非欧州の中では最大の貿易相手になっているといいます。
また、中国市場で人気が高まっている商品として、北マケドニア産のワイン、大理石、トリュフを挙げました。品目の具体名が示されたことで、統計上の伸びだけでなく、「何が動いているのか」がイメージしやすくなります。
インフラ:バルカンの物流ハブ化と「雇用」の手触り
インフラ面では、北マケドニアがバルカン地域の交通・物流ハブとしての役割を強めている点に言及しました。中国によるインフラと製造分野への投資は、数千人規模の現地雇用を生み、地域の連結性を高めたと説明しています。
国際協力をめぐる議論は「資金」や「路線」の話に寄りがちですが、今回の発言では雇用創出という生活に近い指標が前面に出ています。投資の意義を測る物差しが、より具体的な方向に寄っているのが印象的です。
人的交流:目に見えにくい協力を、どう積み上げるか
姜大使は、貿易やインフラに加えてpeople-to-people exchanges(人的交流)の進展も成果として挙げました。経済指標のように数値で語りにくい一方、相互理解や信頼の土台として、長期的には政策・ビジネス双方のリスクを下げる要素にもなり得ます。
次の焦点:再生可能エネルギーとグリーン開発
今後の協力分野として、姜大使が強調したのが再生可能エネルギーとグリーン開発です。北マケドニアが発電に占める再生可能エネルギーの比率を高めようとしている中で、協力の余地が大きいとしています。
インフラ整備が「つなぐ」協力だとすれば、再生可能エネルギーは「支える」協力です。物流・製造の基盤づくりと、電力のグリーン化が同時に語られたことで、協力の射程が短期の景気刺激だけではなく、中長期の産業構造にも及びうることが示唆されます。
いま何が問われるのか:成果の“見える化”と次の一歩
今回のインタビューが投げかける論点は、協力の成果を「どこで、誰が、どう実感するか」という点かもしれません。
- 貿易では、北マケドニア産品が中国市場でどのように定着していくのか
- インフラでは、雇用創出が地域にどう広がり、持続していくのか
- 再生可能エネルギーでは、導入拡大のテンポと、産業の転換がどう噛み合うのか
2025年の終わりに、貿易・インフラ・再生可能エネルギーという3つの線が同時に描かれたことは、両国関係を「単発の案件」ではなく「複線の協力」として捉える視点を促します。
Reference(s):
Chinese Ambassador to North Macedonia on deepening bilateral ties
cgtn.com








