ミラノ・コルティナ冬季五輪2026へ、中国選手団が仕上げ段階に
2026年2月6日に開幕する「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック」まで、いよいよ約40日。中国の選手たちは、この1年の国際大会で手応えを積み上げながら、雪上・氷上の本番に向けて調整を加速させています。
ショートトラックは“満枠”確保、全9種目へ
ISUショートトラック・ワールドツアーは全4戦を終え、中国は冬季五輪の出場枠を最大数(男女各5人)で獲得しました。これにより、中国はショートトラックの全9種目に出場します。
- 今季の獲得メダル:金1、銀6、銅4
- 主力:劉少林(リウ・シャオリン)、劉少昂(リウ・シャオアン)、林孝埈(リン・シャオジュン)、孫龍(スン・ロン)
枠取りが難しい種目で「最大枠+全種目出場」を押さえたことは、メダルの可能性を“戦術面”からも広げます。個人のピーキングだけでなく、リレーや種目間の布陣が組みやすくなるためです。
スピードスケートは高亭宇らが牽引、表彰台を積み上げ
スピードスケートでは、北京2022の王者・高亭宇(ガオ・ティンユー)と、アジア冬季競技大会の金メダリスト寧忠岩(ニン・ジョンイェン)が中心に。ワールドカップ4戦を終えた時点で、中国の成績は銀1、銅4とされています。
短距離から中距離まで“勝ち筋”の幅をどう作るかは、五輪シーズン終盤の焦点になりそうです。
フィギュアは4枠すべて出場へ、韓聡・隋文静が復帰
フィギュアスケートでは、中国がミラノ・コルティナ2026の4種目(男子、女子、ペア、アイスダンス)すべての出場権を獲得。さらに注目は、ペアの象徴的王者である韓聡(ハン・ツォン)と隋文静(スイ・ウェンジン)が現役復帰し、イタリアでの“アンコール”を目指している点です。
競技力だけでなく、経験がものを言う大舞台。復帰組の存在は、チーム全体の空気や競争力にも影響を与えます。
カーリングは男女が五輪へ、ミックスダブルスは届かず
カーリングでは男女チームが冬季五輪出場を決めました。一方で、ミックスダブルスは予選を突破できず、中国は同種目に出場しない見通しです。
団体戦は試合数が多く、日程の中で調子を上げていくチームも少なくありません。出場決定は、戦い方の設計を早期に具体化できる意味でも大きい材料です。
雪上の主役候補:蘇翊鳴が連勝、谷愛凌は負傷明けで鮮烈
スノーボードでは、北京2022の男子ビッグエア王者・蘇翊鳴(スー・イーミン)が復帰戦で強さを示しました。張家口と北京でのワールドカップを連勝し、しかも内容で上回る「支配的」な勝ち方だったと伝えられています。
フリースタイルスキーでは、“女王”と呼ばれる谷愛凌(グー・アイリン)が負傷からの復帰戦で圧巻の滑りを披露。得意の女子ハーフパイプで、FISフリースキー・ワールドカップの最終滑走で金メダルをつかみ、五輪2冠の防衛へ道筋をつないだ形です。
徐夢桃は35歳で5度目の五輪へ、W杯2戦で個人&団体V
フリースタイルスキー・エアリアルでは、北京2022王者の徐夢桃(シュー・モンタオ)が、5度目の五輪出場という節目に挑みます。35歳の徐は、直近のワールドカップ2戦で個人とミックス団体のタイトルを獲得し、再び表彰台を狙う歩みを進めています。
復帰組、現役の王者、そして厚みを増したチーム競技。北京での開催を経て、次は海外の舞台で結果を残す――その流れが、今季の各競技で少しずつ形になってきた印象です。
いま見えてきた「3つの焦点」
- 枠と種目数:ショートトラックは最大枠で全種目へ。メダル機会を構造的に増やしました。
- 復帰と継続:韓聡・隋文静、谷愛凌、蘇翊鳴など“物語のある選手”が結果でも存在感。
- 本番の再現性:W杯やツアーでの勝ち方を、五輪の一発勝負にどう持ち込むか。
開幕までの残り時間は限られますが、直前期は「強化」よりも「再現」に重心が移る時期でもあります。氷上・雪上で積み上げた勝ち筋が、2026年2月のイタリアでどう結実するのか。静かに注目が集まっています。
Reference(s):
Chinese athletes aiming for further success at 2026 Winter Olympics
cgtn.com








