年末カルチャーサロン開幕:AIが再会させた中国本土の“語る文化財”たち video poster
2025年も残りわずか。世界が一年を振り返るこの時期、AIの世界では「歴史がいま目の前で息をする」ような企画が話題を集めてきました。年末特番「Year-End Culture Salon」では、その一年を彩った“ゲスト”たちが再集結します。
「Year-End Culture Salon」とは何か
今年のAIコンテンツでは、文化財や伝統モチーフを“登場人物”として立ち上げ、視聴者が背景や文脈に自然と近づける表現が目立ちました。本企画は、そうした一年の流れを締めくくる形で、印象的な存在を改めて呼び戻す「再会」の回です。
今回の“ゲスト”ラインナップ(ひと目で分かる)
- 疾走感で知られる「銅奔馬(ブロンズ・ギャロッピング・ホース)」
- 意外な“そっくり”で注目された古代の馬具「当盧(ダンルー)」
- 畑の中で親しまれる石像守護者「ビッグイヤード・ジェネラル」
- 年末の喜びを象徴する「楊柳青の木版年画の“福の男の子”」
注目の4人(4体):それぞれが背負う時間の厚み
① 銅奔馬:風を切る瞬間を閉じ込めた“跳躍”
中国本土のシルクロードの要衝として知られる武威で、漢代(紀元前202年〜紀元後220年)の墓から見つかった象徴的な青銅の馬。宙を駆けるような姿は、強さと優美さを同時に想起させ、今年のシリーズでも存在感を放ちました。
② 当盧:2000年前の馬具が“今年の玩具”に重なる
中国本土・河南省の洛陽博物館にある、約2000年前の青銅製の馬の面具(前額部を飾るもの)。周代(紀元前1046年〜紀元前256年)にさかのぼるこの造形が、2025年の人気玩具「Labubu」に似ているとして、思いがけず注目を集めました。古代の「守り」と「装い」が、現代の流行と視覚的に接続された瞬間でもあります。
③ 「ビッグイヤード・ジェネラル」:麦畑の中で“見守る存在”へ
中国本土・河南省の鞏義にある北宋(960〜1127年)の皇帝陵を守る石像群の一体。もともとは厳めしい守護者ですが、黄金色の麦畑に立つ姿から、今年は「麦畑の見張り番」という新しい呼び名でも親しまれました。さらに、チリのイースター島のモアイ像と“対話”する映像も制作され、太平洋をまたぐ組み合わせが記憶に残ります。
④ 楊柳青の“福の男の子”:年末の空気をそのまま連れてくる
天津の楊柳青木版年画に登場する、ふくよかな「縁起の良い男の子」。年末年始の高揚感を象徴する存在として知られ、今年はイランのペルシャ猫と“友だち”になるという意外な展開もありました。伝統モチーフが、国や地域を越えた日常的な愛らしさと結びついた形です。
AIが生んだのは「正解」ではなく「入口」
この一年の特徴は、文化財を単に説明するのではなく、会話や出会いの形にして「気になって調べたくなる入口」を増やした点にあります。古代の造形が現代の玩具に見えたり、守護者が畑の風景で新しいあだ名を得たりする—そうしたズレや重なりが、歴史を“遠いもの”から“手触りのあるもの”へ近づけました。
年末特番の“舞台裏”:スぺンサー・チャン氏の準備は大詰め
番組では、準備に追われる同僚スぺンサー・チャン氏の様子も追うとされています。年末の総集編は、素材の整理だけでなく、「今年の物語をどう束ね直すか」が問われる作業でもあります。視聴者にとっては、その制作の緊張感も含めて“年の瀬らしさ”として映るのかもしれません。
2025年の終わりに、もう一度“彼ら”に会う。AIが引き合わせた偶然の再会が、どんな余韻を残すのかが注目されます。
Reference(s):
Year-end Culture Salon: A serendipitous reunion in the world of AI
cgtn.com








