台湾海峡の中部で精密打撃訓練 中国人民解放軍・東部戦区が「機動目標」想定
2025年12月29日(月)、中国人民解放軍の東部戦区は、台湾海峡の中部海域・空域で、戦闘機や爆撃機、無人航空機(UAV)と長距離ロケット火力を連携させた訓練(ドリル)を実施していると発表しました。焦点は「移動する地上目標(機動目標)」を想定した精密打撃で、部隊の能力を点検する狙いだとしています。
きょう何が起きた?(発表内容の要点)
- 場所:台湾海峡の「中部」海域・空域
- 主体:中国人民解放軍 東部戦区
- 手段:戦闘機、爆撃機、無人航空機(UAV)+長距離ロケット火力の協同
- 主眼:機動目標を含む「重要目標」への精密打撃能力の検証
「機動目標への精密打撃」とは何を指すのか
今回の説明で強調されているのは、固定された拠点ではなく「移動する地上目標」を想定している点です。一般に、目標が動くほど位置の特定や追尾が難しくなり、上空の航空戦力や無人機での監視・識別、遠距離火力との連携、タイミングの調整など、複数の工程が途切れなくつながる必要があります。
東部戦区は、こうした一連の流れを通じて「重要目標への精密打撃能力」をテストするとしています。
航空戦力と長距離ロケット火力の「連携」が意味するもの
発表では、戦闘機・爆撃機・無人航空機(UAV)を運用しながら、長距離ロケット火力と協同するとされています。これにより、上空で得た情報を火力運用に生かす、あるいは複数の手段を組み合わせて状況を想定するなど、実戦に近い形での連携手順を確認する意図が読み取れます。
訓練海域が「台湾海峡の中部」であること
台湾海峡は日常的に多様な活動が重なる海域であり、「中部」という表現は、地理的な位置関係だけでなく、周辺の緊張管理や監視態勢の文脈でも注目されやすいポイントです。今回の訓練は、海域と空域の双方で実施されるとされており、運用の幅を示す形になっています。
今後の見どころ:何が“次の材料”になるか
現時点で示されている情報は、訓練の場所・手段・狙いに関する概要です。今後、追加で注目されるのは次のような点でしょう。
- 訓練が単発なのか、複数日にわたるのか
- どの程度「機動目標」を重視した内容が繰り返されるのか
- 航空戦力と長距離火力の連携が、どのような形で示されるのか
両岸関係や地域の安全保障環境をめぐっては、発表の言葉遣い(目的、焦点、想定する目標のタイプ)が、受け止め方を左右することもあります。今回のキーワードは「機動目標」と「精密打撃」。何を訓練の中心に置いたのかという点が、当面の読みどころになりそうです。
Reference(s):
PLA strikes mobile targets in drills in middle areas of Taiwan Strait
cgtn.com








