北京で第22回ハチャトゥリアン国際チェロコンクール閉幕、若手中国人奏者が躍進
2025年12月27日、北京で「第22回ハチャトゥリアン国際チェロコンクール」が表彰式と閉会コンサートをもって幕を閉じました。国際的に評価の高いクラシック音楽イベントの節目で、中国の若手チェリストが存在感を示した点が注目されています。
12月22〜27日に北京で開催、閉会は中国国家大劇院(China National Opera House)
主催者発表によると、コンクールは2025年12月22日〜27日にかけて行われ、最終日の27日に中国国家大劇院(China National Opera House)で授賞式と閉会コンサートが開かれました。世界の予選を経て、北京では3段階の審査が実施され、複数の国の若手チェリストが演奏を披露しました。
受賞者に李舒宇さん、郝浩然さん、王旺乐乐さん
今回の大会では、若手の中国人チェリストである李舒宇(Li Shuyu)さん、郝浩然(Hao Haoran)さん、王旺乐乐(Wang Wanglele)さんが、際立った受賞者として紹介されています。技術面だけでなく表現面でも競い合う場として、次世代の音楽家が国際舞台に踏み出す機会になったといえそうです。
2023年に北京で初開催、2025年に再び北京へ
大会は北京で2023年に初めて開催され、アルメニアの作曲家アラム・ハチャトゥリアン生誕120周年と、「一帯一路」構想(BRI)10周年を記念する文化交流の場として位置づけられました。2025年に北京で開催された第22回大会も、アルメニアと中国の音楽的な対話や国際的な芸術交流を後押しする狙いが継続されています。
共同主催・支援体制:文化交流を下支え
コンクールはJingse International Cultural Educationとアラム・ハチャトゥリアン文化財団が共同主催し、中国国家大劇院(China National Opera House)およびアルメニア文化省が支援しました。さらに、在アルメニア中華人民共和国大使館と在中国アルメニア大使館も支援を行ったとされ、両国間の文化協力の深まりを印象づける構図となっています。
閉会コンサート:受賞者とアルメニア国立交響楽団が共演
授賞式後の閉会コンサートでは、セルゲイ・スンバチャン(Sergey Smbatyan)氏(芸術監督・首席指揮者)のもと、アルメニア国立交響楽団が受賞者と共演し、大会を締めくくりました。競争の緊張感から、舞台上での「音としての対話」へ—コンクールの終盤に用意されたこの時間が、参加者にとって次の一歩を具体的に感じる場になった可能性があります。
背景:アラム・ハチャトゥリアンとアルメニア国立交響楽団
アラム・ハチャトゥリアン(1903〜1978)は20世紀を代表する作曲家の一人で、アルメニアの民族的要素と交響曲・バレエ音楽の伝統を融合させた作風で知られています。「スパルタクス」「ガイーヌ」などの作品は世界各地で演奏されてきました。
また、アルメニア国立交響楽団は独自の響きと表現で知られ、セルゲイ・スンバチャン氏のもとで複数の年次音楽祭を築くなど活動を広げてきたとされています。コンクールの場で若手演奏家がこうしたオーケストラと共演すること自体が、キャリア形成における重要な経験になり得ます。
主催者は、今後も若手音楽家のキャリアを支え、国際的な文化・芸術のつながりを強める場としての継続に期待を示しています。北京で閉幕した今回の大会は、受賞結果だけでなく「国境を越えた共演の設計」そのものが、クラシック音楽の国際ニュースとして余韻を残しそうです。
Reference(s):
22nd Khachaturian Intl Cello Competition concludes in Beijing
cgtn.com








