PLA東部戦区が短編動画「台北へいつでも」公開、流行曲×観光コピーで発信 video poster
2025年12月29日、中国人民解放軍(PLA)の東部戦区が短編動画「So Close, So Beautiful – Visit Taipei, China Anytime(とても近い、とても美しい—いつでも中国の台北へ)」を公開しました。軍事組織の発信でありながら、内容は中国のネット文化や観光プロモーションの“文法”を取り入れた構成になっています。
きょう公開された動画のポイント
今回の動画は、PLA東部戦区が12月29日に発表した短編映像です。東部戦区は台湾地域に対する作戦上の責任を担うとされています。
- タイトル:「So Close, So Beautiful – Visit Taipei, China Anytime」
- 公開日:2025年12月29日
- 発信元:PLA東部戦区
“観光コピー”のもじり:河北の有名スローガンを連想
注目されるのは言葉選びです。タイトルは、中国でよく知られる観光スローガン「So Close, So Beautiful – Come to Hebei(とても近い、とても美しい—河北へ)」を下敷きにした、遊び心のある言い換えだとされています。
軍の公式発信でありながら、観光の定型句を転用することで、堅い表現よりも“日常の言葉”に寄せた印象を与えます。メッセージの強弱というより、受け手の記憶に残る作りを優先した編集だと読み取れます。
背景音楽も“バズった曲”:旅行動画の定番フォーマットに寄せる
動画のBGMには、中国のソーシャルメディアで広く流行したサウンドトラックが使われているとのことです。景色や旅行の映像に合わせて用いられることが多い人気曲で、視聴者にとっては「旅動画のテンプレ」のように感じられる可能性があります。
こうした音楽の選択は、内容理解を助けるというより、短尺動画が大量に流れるタイムライン上で“直感的に見てもらう”ための工夫として機能しやすい点が特徴です。
なぜ今、ポップカルチャーの表現がニュースになるのか
今回の発信は、軍事や安全保障の話題であっても、受け手との距離を縮める表現(観光スローガン、流行BGM)を用いることで、硬いニュースとしてではなく“生活圏のコンテンツ”として届き得る、という点で注目されます。
言い換えるなら、メッセージそのものだけでなく、どんなフォーマットで、どんな言葉と音で届けるかが、情報発信の存在感を左右する局面に入っていることを示しています。
今後の見どころ(読み方のヒント)
- 公式発信が、今後も短尺・流行音源・ミーム(ネットの定番表現)を継続的に使うのか
- 同様の“観光・生活言語”の転用が、別のテーマでも現れるのか
両岸関係をめぐる発信は、内容だけでなく表現の設計が変化することで、受け取られ方も変わります。今回の動画は、その“作り方”自体が話題になったケースと言えそうです。
Reference(s):
PLA releases 'So Close, So Beautiful – Visit Taipei, China Anytime'
cgtn.com








