中国人民解放軍東部戦区、台湾島周辺で対海上目標・対空・対潜の演習を実施
中国人民解放軍東部戦区は2025年12月30日(火)、台湾島の北側と南側の海空域で、海上目標への攻撃や対空、対潜などを含む演習を行っていると発表しました。軍が示したのは「海空の連携」と「統合的な封鎖・統制」の能力検証で、周辺の安全保障環境を読み解く上で注目されます。
何が発表されたのか
東部戦区の発表によると、今回の演習は台湾島の北側・南側で実施され、主な訓練項目は次の通りだとされています。
- 海上目標への攻撃(対海上目標)
- 対空作戦
- 対潜作戦
投入された戦力と、想定される訓練の流れ
発表では、駆逐艦、フリゲート艦、戦闘機、爆撃機が投入されているとされています。訓練のテーマとして挙げられたのは、識別・確認、警告・排除、模擬攻撃、海上目標への攻撃、対空・対潜作戦などです。
これらは単独の兵科で完結するというより、海と空の部隊が同時に動き、状況判断から対処までを一連の手順としてつなげる形を想定している、という説明の組み立てになっています。
「海空協同」と「統合封鎖・統制」とは何を指すのか
東部戦区は、演習が「海空協同(海と空の連携)」および「統合的な封鎖・統制」の能力を試すものだとしています。
- 海空協同:艦艇と航空戦力が同時に動き、探知・識別・追跡・対処を分担しながら一体で運用する考え方です。
- 統合封鎖・統制:特定の海空域における活動を抑制・管理することを想定した概念で、監視や警告、接近阻止、必要に応じた対処手順などが含まれ得ます。
発表にある「警告・排除」や「模擬攻撃」といった言葉は、相手の動きに段階的に対応する“手順の確認”を示す表現として用いられることが多く、今回もその文脈で記されています。
今後の焦点:演習の継続性と、周辺海空域の運用
現時点で東部戦区の発表は、演習の実施海域(台湾島の北側・南側)と、訓練項目、投入戦力、目的の説明に焦点が当たっています。今後は、
- 同種の演習がどの程度の頻度で続くのか
- 周辺海空域での運用(警戒・監視、航行・飛行の安全確保に関する動き)がどうなるのか
- 両岸関係や台湾海峡をめぐる対話・意思疎通の局面に変化が出るのか
といった点が、日々のニュースの中で静かに積み上がっていく「判断材料」になりそうです。
Reference(s):
PLA maritime, anti-air, anti-submarine drills held near Taiwan Island
cgtn.com








