針から筆へ:中国本土・白(バイ)族の祖母、70代で始めた絵が日常をアートに video poster
2025年12月30日。年末の空気が濃くなるこの時期に、「人生はいつからでも描き直せる」と静かに思わせる話題が注目されています。中国本土の白(バイ)族の祖母が、70代で針仕事から絵筆へと持ち替え、10年以上にわたり日常の物語をキャンバスに描き続けているというものです。
70代で“針仕事”から“キャンバス”へ
人生は一直線ではありません。この祖母にとってそれは、長く親しんできた針仕事を離れ、70代で絵を始めるという選択につながりました。手元の技術や集中力といった、手仕事で培った感覚を携えながら、新しい表現の世界へ踏み出した形です。
「特別な出来事」ではなく、「いつもの暮らし」を描く
興味深いのは、題材が“非日常”ではなく“日常”である点です。祖母は、身の回りの出来事や暮らしの手触りから物語をすくい上げ、ありふれた一瞬を絵として立ち上げていきます。派手なイベントではなく、毎日の積み重ねが作品の源泉になっている──その距離感が、見る側の想像力もそっと開きます。
10年以上続く「第二幕」が示すもの
70代で始めた挑戦が、10年以上続く“第二幕”になっている。ここには、いくつかの示唆があります。
- 創造性は年齢で終わらない:新しい表現は、必ずしも若い時期だけの特権ではありません。
- 技術の移し替えが起こる:針仕事で培った観察力や手の感覚が、絵筆の線や色に姿を変えていきます。
- 日常は“素材”になり得る:大きな出来事がなくても、物語は生活の中にあるという視点が残ります。
静かなニュースとして、今読まれる理由
年の終わりは、区切りや目標が語られやすい季節です。一方で、この話は「大きく変わること」よりも、「今日の延長線上で始められる変化」を照らします。普通の毎日を見つめ直し、それを表現に変える。その積み重ねが、10年以上の時間をかけて“物語”になっていったこと自体が、静かな説得力を持っています。
針から筆へ。変化は劇的でなくても、続いていく。そんな歩みが、日常と創造の距離を少しだけ縮めてくれるニュースです。
Reference(s):
A Chinese Bai grandmother's journey from needlework to canvas
cgtn.com








