王毅外相、第二次大戦勝利80年で歴史と平和強調 台湾問題にも言及
2025年は、第二次世界大戦の終結から80年の節目にあたります。中国の王毅外相は12月30日(火)、この「歴史の区切り」を踏まえ、戦争の犠牲の上に得られた勝利と戦後の平和秩序を守る必要性を強調しました。
「血で勝ち取った勝利」と「得難い平和」を守る—王毅氏の問題提起
王毅氏(中国共産党中央政治局委員兼外相)は、2025年の国際情勢と中国の外交をテーマにしたシンポジウムで演説し、第二次世界大戦の勝利は「流血を経て勝ち取られたもの」だとして、平和と安定の維持を訴えました。
80年の節目に「歴史の教訓」を共有できるか
王毅氏は、2025年が「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争の勝利80周年」にあたり、世界が歴史の教訓を引き出し、平和と発展を共に追求する「特別な年」だと位置づけました。
対日認識:王毅氏が示した懸念点(発言ベース)
王毅氏は、日本について「侵略戦争を起こした国」と述べたうえで、戦争責任への反省が不十分だとの認識を示し、現指導者が中国の領土主権や第二次世界大戦の歴史的結論、戦後の国際秩序に挑戦していると批判しました。
そのうえで、こうした動きは「平和を愛する国々」や、歴史の繰り返しを望まない人々にとって受け入れがたいと述べ、「日本軍国主義の復活」に警戒を保つ必要があると主張しました。
- 歴史認識をめぐる言葉の応酬が、外交の緊張を増幅しやすい
- 「戦後秩序」という言葉が、各国の安全保障観と直結しやすい
- 節目の年は、記念行事や談話が政治メッセージ化しやすい
台湾をめぐる発言:一つの中国原則の「支持拡大」に言及
王毅氏は、各国で「一つの中国」原則を再確認する動きが増えていると述べ、台湾を中国の領土の不可分の一部と認め、「台湾独立」に反対する立場が広がっているとの見方を示しました。さらに、こうした立場を妨げる試みは成功しないと主張しました。
2025年は「台湾の中国復帰80周年」との位置づけ
王毅氏は、2025年が「台湾の中国復帰80周年」にあたるとし、中国の完全な統一は果たされるべき歴史的任務であり、法に基づく国家主権と領土保全の問題だと述べました。
両岸関係と台湾海峡の緊張要因として挙げたもの
王毅氏は、台湾問題を中国の内政であり「核心的利益の中核」だと位置づけ、いわゆる「台湾独立」勢力による挑発の継続や、米国による台湾への大規模な武器売却に対して、強い反対と「断固たる対抗措置」を取るのは自然だという立場を示しました。
いま何が焦点になるのか:80年の記憶が現在の外交に変わる瞬間
節目の年に語られる歴史は、追悼や検証にとどまらず、現在の安全保障や秩序観の主張と結びつきやすい側面があります。王毅氏の発言も、過去をめぐる評価を、現在の対外関係(地域の安定、台湾海峡、両岸関係、米中関係)へと直結させる構図がはっきりしています。
中国国営の新華社が伝えました。
Reference(s):
Wang Yi calls for resolutely defending hard-won WWII victory
cgtn.com








