王毅外相「米中の戦略的選択が世界史の針路を決める」協調と対話を強調
2025年12月30日、王毅外相は「中国・米国関係は今日の世界で最も重要な二国間関係の一つであり、両国の戦略的選択が世界史の進路を形づくる」と述べました。年末のこの発言は、競争と協力が同時に進む米中関係を、どの原則で安定させるのかというメッセージとして注目されます。
何が語られたのか:キーワードは「相互尊重・平和共存・ウィンウィン」
王外相は、2025年の国際情勢と中国の対外関係に関するシンポジウムで、米中が「正しい付き合い方」を見いだす必要があると強調しました。ポイントは次の通りです。
- 両国は平等・尊重・相互利益に基づき、それぞれの懸念の解決策を探るべきだ
- 違いは協議と対話を通じて解決するべきだ
- 相互尊重、平和共存、ウィンウィン協力を保てるかが、関係の安定と「世界に利益をもたらす力」を左右する
「過去1年」をどう総括したか
王外相は、過去1年について「中国は重大な原則問題で確固として明確な立場を保ち、中国の核心的利益へのいかなる挑戦にも断固として立ち向かった」と述べました。
同時に、中国は米国との交流を行い、協力も模索してきたと説明。米国側に対しては、中国を理性的かつ客観的に見るよう促し、相違点は協議と対話で解決するよう求めたとしています。
協力と対立の「損得」を明確に言語化
王外相は「協力は利益、対立は損失」と述べ、対立を前提にした構えには慎重な姿勢を示しました。そのうえで、傲慢で見下すような態度は成り立たず、言行不一致も望ましくないと指摘しています。
ここでの含意は、関係を安定させるためには、理念の主張だけでなく、実務面でも整合性のある対応が不可欠だという問題提起として読めます。
年末の発言が示す、2026年に向けた見取り図
2025年の締めくくりにあたるタイミングで、米中関係を「世界史の針路」に結びつけて語ったことは、二国間関係を超えた波及を意識した表現でもあります。今後の焦点は、理念の提示にとどまらず、次の点がどのように運用されるかに移っていきそうです。
- 「平等・尊重・相互利益」を前提に、双方の懸念をどう扱うのか
- 相違点を「協議と対話」で管理する枠組みが、どこまで実効性を持つのか
- 協力を「利益」とするなら、何を優先課題として積み上げるのか
米中関係は、安定と緊張の振れ幅が大きいテーマです。だからこそ、原則(相互尊重など)と手段(対話・協議)をセットで示す今回の発言は、2025年の総括であると同時に、次の一年の空気を占う材料にもなりそうです。
Reference(s):
Wang Yi: China-U.S. strategic choices shape course of world history
cgtn.com








