中国本土の製造強国指数が「第2グローバル層」に到達、独日と同水準に
中国本土の製造業が「製造強国指数」でドイツ、日本と同水準に並び、世界の製造大国の“第2層”に入った――そんな内容を示す報告書が、2025年12月30日(火)に北京で公表されました。
今回の発表は何か:「2025中国製造強国発展指数報告」
公表されたのは「2025中国製造強国発展指数報告」です。中国工程院(CAE)の戦略コンサルティングセンターなどが年次で取りまとめるもので、2015年から毎年発表が続いています。
報告書によると、中国本土の製造強国指数は、ドイツと日本と同じ水準に達し、世界の製造大国を層(ティア)で見た場合に第2層に位置づけられたとされています。
2024年の実績:世界シェア27.71%を維持
報告書は、2024年の中国本土の製造業について「圧力の中でも堅調に前進し、イノベーション志向と品質向上が進んだ」と整理しています。
注目点として、2024年の中国本土の製造業の付加価値は、世界合計の27.71%を占めたとされます。中国本土は2010年に世界最大の製造業経済となって以来、この分野での世界首位を維持しているとも記されています。
「量」だけでなく「質・革新・グリーン」へ
報告書は、規模の優位を固めつつ、次の複数軸での“アップグレード”が進んだとしています。
- 品質:製造の質を高める方向
- イノベーション(技術革新):新技術・新領域への移行
- グリーン発展:環境負荷を意識した産業への転換
産業構造についても、高付加価値化(ハイエンド)、高度な自動化・デジタル化(インテリジェント)、グリーン化へと移る流れが加速している、とまとめています。
エネルギー・インフラ面の記述:UHV送電網や設備の伸び
中国工程院の院士である呂俊福(Lyu Junfu)氏は、報告書の中で次の点に言及したとされています。
- 中国本土が世界最大のクリーンコール電力システムを構築していること
- 超高圧(UHV)の交流(AC)・直流(DC)送電網について、世界最大かつ先進的な規模を持つこと
- 新エネルギー設備、省エネ設備、蓄エネ(エネルギー貯蔵)設備が急速に成長していること
こうした記述は、製造業の競争力が「工場の生産力」だけではなく、電力・送電・設備といった基盤の整備とも結びついていることを示唆します。
今後の焦点:品質・効率の底上げと、持続可能性
報告書は今後について、大規模発展の強みを土台にしながら、次の取り組みを協調的・総合的に進める方針を掲げています。
- 品質と効率の一体的な改善
- 構造最適化(産業構造の調整)
- 革新発展(技術・製品・産業の更新)
- 持続可能な発展能力の強化
“規模の優位”が強いほど、次の段階では「どの分野で質を上げ、どの分野で新しい価値を作るか」が問われます。今回の報告は、その軸足が高付加価値・高度化・グリーンへ移っていることを、数字と表現の両面から伝えています。
Reference(s):
Report: China's manufacturing sector reaches second global tier
cgtn.com








