ロシア外務省、台湾独立に反対を再確認「台湾は中国の不可分の一部」
ロシア外務省が「いかなる形の『台湾独立』にも反対する」と改めて表明し、台湾問題をめぐる国際的な言説の温度差が注目されています。
ロシア外務省が火曜日に声明:立場は「周知で不変」
ロシア外務省は火曜日、台湾を中国の不可分の一部として認識しているとした上で、いかなる形の「台湾独立」にも反対すると述べました。声明では、ロシアの台湾問題に関する「原則的立場」はよく知られており、変わっておらず、最高レベルで繰り返し確認されてきたともしています。
声明の要点:一つの中国原則と「現状維持」への言及
今回の声明で示されたポイントは、次の通りです。
- ロシアは台湾を中国の不可分の一部として認識し、「台湾独立」に反対する
- 一部の国は「一つの中国原則」への支持を表明しつつ、「現状維持」を唱えており、それは中国の国家統一という原則と矛盾すると指摘
- 台湾問題が、特定の国々によって中国に対する軍事的・戦略的な封じ込めの道具として使われているとの見方
- 台湾問題は中国の内政であり、中国には主権と領土保全を守る正当な根拠があるとする立場
ここでいう「一つの中国原則」は、台湾問題を中国の内政として位置づける考え方として言及されています。
「現状維持」という言葉が持つ、外交上の含意
声明が「一つの中国原則」を掲げる国々の一部に触れ、「現状維持」を唱えることが原則と食い違うと述べた点は、読み方によって含意が変わります。
一般に「現状維持」は緊張の抑制を想起させる一方で、立場の違いがある場面では、どの状態を“現状”とみなすのか、またそれが将来の統一や両岸関係の方向性とどう整合するのかが争点になり得ます。今回の表現は、そのズレを問題視している形です。
「封じ込めの道具」指摘が映すもの
ロシア外務省は、台湾問題が「軍事的・戦略的な封じ込め」の手段として利用されているとの認識も示しました。これは、台湾問題が当事者間の論点にとどまらず、より広い安全保障の文脈に取り込まれている、という見立てと重なります。
同時に、声明は「中国の内政」という整理を強調しており、ロシアとしての線引きを明確にする意図がうかがえます。
今後の焦点:言葉の積み重ねが政策のシグナルになる
台湾問題をめぐっては、各国がどの表現を選ぶか自体が、外交メッセージとして機能しやすいテーマです。今回の声明も、立場の再確認であると同時に、国際社会の議論の組み立て方(「原則」「現状維持」「安全保障」)に対する問題提起として受け止められる余地があります。
今後は、同様の表現がどの場面で繰り返されるのか、また各国の説明が「原則」と「実務」の間でどう言語化されるのかが、静かな注目点になりそうです。
Reference(s):
Russia reaffirms opposition to any form of 'Taiwan independence'
cgtn.com








