中国本土のC919、広州・長沙で「二拠点運航」開始 商用拡大へ
中国の国産大型旅客機C919が2025年12月31日、湖南省の長沙黄花国際空港に到着し、中国南方航空の湖南支社に正式配備されました。北京・上海・広州に続き、長沙がC919を運用する4都市目となり、広州と長沙を結ぶ初の「二拠点(デュアルベース)運航」が始まった点が注目されています。
何が起きた?――C919(機体番号B-658N)が長沙に正式合流
今回、登録番号B-658NのC919が長沙に着陸し、中国南方航空の湖南支社に加わりました。これにより、同機の運用は広州・長沙の二拠点体制となり、国産機の商用運航をより大きな規模へ広げる節目と位置づけられています。
「二拠点運航(デュアルベース)」が意味すること
航空会社が特定機材を二つの拠点空港で回す体制は、運航計画や整備・乗務員配置をより実戦的に最適化していく段階に入ったことを示します。C919にとっては、単一拠点中心の運用から一歩進み、運用範囲や便数の拡大に合わせた体制づくりが進む、という見方ができます。
- 便の組み方が柔軟に:需要の高い時間帯・路線へ機材を回しやすくなります。
- 現場オペレーションが広がる:空港側の受け入れ(地上支援、整備対応など)も含め、運用ノウハウが蓄積されます。
- 利用者の接点が増える:搭乗できる都市が増えるほど、機材としての「日常性」が高まります。
2026年の春節(旧正月)輸送期に向け、2機目導入も計画
中国南方航空の湖南支社の担当者によると、2026年の春節(旧正月)輸送シーズン前に、C919の2機目を導入する計画があるとされています。あわせて、湖南での国産機運航を段階的に拡大していく方針です。
春節期間中は、C919が長沙と以下の都市を結ぶ3路線を飛ぶ計画とされます。
- 長沙-広州
- 長沙-北京
- 長沙-上海
また、長沙-北京は1日3便超の運航が見込まれ、利用者が国産機に触れる機会が増えることになります。
見どころは「どこで飛ぶか」から「どう回すか」へ
C919の話題は、これまで「どの都市が就航するか」に関心が集まりがちでした。一方で今回のポイントは、就航都市の追加に加えて、二拠点運航という形で運用の組み立て方が前に進んだことです。機材の稼働率、整備体制、乗務員運用、空港側の受け入れ――そうした“裏側の仕組み”が整うほど、商用運航は安定しやすくなります。
年末のこのタイミングで示された動きが、2026年の繁忙期輸送でどのように具体化していくのか。便数・路線の増え方とあわせて、次の焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








