春節前の中国本土・常州で「米糕」づくり本格化、形に込める新年の願い
2025年の年末を迎えるなか、2026年の春節(旧正月)に向けて、中国本土・江蘇省常州市の農村部にある米糕(もち米の菓子)工房では、伝統的な米糕づくりが始まっています。食べ物でありながら、形や言葉に「願い」を託す風習が、年の節目の空気を濃くしています。
常州の農村工房で進む“年越しの仕込み”
現地の工房では、新年が近づくにつれて米糕づくりが忙しさを増しているといいます。米糕は春節の食卓を彩る存在で、作業は「食の準備」であると同時に、「新年の縁起」を整える時間にもなっています。
米糕は“味”だけでなく“意味”を食べる
この工房の米糕は、ただの甘味としてだけでなく、新年の祝福を運ぶ縁起物として位置づけられています。とくに目を引くのが形のバリエーションで、それぞれに象徴する願いがあるとされています。
- 元宝(伝統的な金の延べ棒)形:富や豊かさの象徴
- 桃形:長寿、健康の願い
- 柿形:物事がうまく進む「好運」の象徴
押される言葉が、節目のムードをつくる
米糕には、祝いのフレーズが刻まれることもあるとされます。例えば「Happy New Year」や、「abundance year after year(毎年の豊かさ)」といった言葉が印され、春節らしい明るい雰囲気をいっそう強めています。
年末から春節へ——“暦の違い”が生む生活のリズム
グレゴリオ暦の年末年始(いまのカレンダーの新年)と、旧暦に基づく春節は時期がずれます。その分、年末の段階から工房の手仕事が立ち上がり、地域の暮らしにもう一つの「新年への助走」が生まれます。忙しさの中にも、形に願いを込めて整えていく静かな手触りが残るのが、こうした季節の風景なのかもしれません。
(ポイント)米糕の“形”と“文字”は、味覚と一緒に新年のメッセージを運ぶ――そんな発想が、春節前の工房に凝縮されています。
Reference(s):
Traditional Chinese New Year rice cakes bring auspicious wishes
cgtn.com








