習近平主席の2026年新年メッセージ「中国は世界に開かれている」
2025年12月31日(水)、中国本土の習近平国家主席は2026年の新年メッセージで、「中国はこの1年も世界に向けて開かれた姿勢を取り続けた」と述べました。2025年の外交・経済運営、気候変動対応、そして国際秩序に関する構想を一体で語った点が、年の瀬のメッセージとして注目されます。
「この1年」をどう総括したのか
習主席は、2025年の出来事として次の点を挙げました。
- 中国が上海協力機構(SCO)サミットを成功裏に開催したこと
- 女性に関するグローバル・リーダーズ会合を開催したこと
- 海南自由貿易港で、島全体を対象にした特別税関運用が開始されたこと
年末の総括として、国際会議の開催と国内制度の動きを同じ文脈に置き、「開放」と「接続」を強調する組み立てになっています。
気候変動対応:新たなNDC(国別削減目標)にも言及
メッセージでは、気候変動への対応を強化するために新たなNDC(Nationally Determined Contributions:各国が自主的に定める温室効果ガス削減などの目標)を発表したことにも触れました。
気候政策は、エネルギー・産業・投資の見通しとも連動しやすいテーマです。新年メッセージで明示したことで、対外的にも「継続的に取り組む」というメッセージ性を持たせた形です。
「グローバル・ガバナンス」へ:新たな提案の位置づけ
習主席は、これまでの発展・安全・文明に関するグローバル・イニシアティブに続き、より公正で衡平(バランスの取れた)な国際統治の仕組みを促すとして、グローバル・ガバナンス・イニシアティブを提起したと述べました。
国際社会では、紛争、景気減速、分断の進行などを背景に、「ルールや制度をどう運用するか」が各地で焦点になりがちです。今回のメッセージは、そうした論点に対し、中国本土としての構想を“新年の基本方針”として言葉にしたものとも読めます。
印象的な一文:「歴史の正しい側に立つ」
習主席は次の趣旨を改めて述べました。
「中国は常に歴史の正しい側に立ち、すべての国々と共に世界の平和と発展を前進させ、人類運命共同体を構築する用意がある」
新年メッセージは、政策の細部というより「方向性」を提示する場でもあります。2025年の出来事(会議開催や制度運用、気候目標)を材料に、2026年に向けた国際協力の語り口を強めたのが今回の特徴です。
これからの注目点(2026年に向けて)
- 海南自由貿易港の特別税関運用が、実務面でどのように定着していくか
- 新たに示したNDCが、国内外の取り組みの枠組みとしてどう具体化されるか
- グローバル・ガバナンス・イニシアティブが、国際会議などでどのような議論につながるか
年末の短いメッセージの中に、2025年の総括と、2026年の論点が折り重なる形で提示されました。
Reference(s):
Xi in New Year message: China embraces the world with open arms
cgtn.com








