中国本土、台湾問題で「火遊び」に警告 米の武器売却発表を受け
米国による台湾地区向け武器売却の発表を受け、中国本土の国務院台湾事務弁公室の報道官が2025年12月31日、「台湾問題で火遊びをするいかなる国や勢力も代償を払う」と警告しました。両岸関係と米中関係が交差する論点だけに、年末のタイミングでも波紋が広がりそうです。
何があったのか:中国本土側が米国の武器売却に反発
発表したのは、中国本土の国務院台湾事務弁公室の報道官である張涵(Zhang Han)氏です。報道官はメディアの質問に答える形で、米国による台湾地区への武器売却について言及しました。
きょうの発言のポイント(要旨)
- 台湾問題で「火遊び」をする行為は「必ず代償を払う」と警告
- 米国と台湾地区の「軍事的つながり」に明確に反対
- 米国に対し、「一つの中国」原則と中米三つの共同コミュニケの順守を要求
- 台湾当局(民進党当局)が外部勢力に依拠して「台湾独立」を図ることは「失敗する」と主張
焦点は「軍事的つながり」—中国本土が米国に求めたこと
張氏は、中国本土として米国と台湾地区のあらゆる形の軍事的つながりに反対する立場を改めて強調しました。そのうえで米国に対し、台湾地区への武装支援を「危険な行為」と位置づけ、台湾問題を「最大限慎重に扱う」よう求めたとしています。
日本の政治家との面会にも言及:台湾当局への批判を強める
張氏は、台湾指導者である頼清徳(ライ・チンテ)氏を中心とする台湾当局が、訪台した日本の政治家との会合で示したとされる発言にも触れました。中国本土側は、台湾当局が外部の支持を得ようとしているとした上で、次のような認識を示したとしています。
- 日本の右派勢力が軍国主義の道をさらに進むことへのリスクを看過している
- 西側諸国による台湾地区のハイテク産業の空洞化を直視していない
さらに張氏は、日本と連携して「台湾独立」を追求することは「台湾にトラブルをもたらし、行き止まりに至る」と警告した、というのが中国本土側の説明です。
ホンジュラス新指導者の台湾関連発言にも反応:「一つの中国」原則は国際的合意
張氏はまた、ホンジュラスの最近の大統領選で勝利した人物による台湾関連の発言をめぐってもコメントしました。「一つの中国」原則は国際社会の普遍的コンセンサスであり、国際関係を律する基本規範だと述べ、新指導者に対して「ホンジュラスの人々の利益に基づき、歴史の正しい側に立つ選択を」と促したとされています。
このニュースをどう読むか:年末でも消えない「抑止」と「関与」の綱引き
今回の一連の発言は、中国本土が台湾問題をめぐり、米国の関与(武器売却を含む)を強く警戒していること、そして外部勢力への依拠をめぐる台湾当局への牽制を前面に出していることを示しています。軍事面・外交面・産業面の論点が一つの話題に束ねられて語られている点も、今後の報道を追ううえでの手がかりになりそうです。
チェックポイント
- 米国の武器売却をめぐる追加の動き(発表の範囲や運用の具体化)
- 両岸関係における対話・緊張緩和のシグナルが出るか
- 域内の政治日程(要人往来・会合)と発言の連鎖
Reference(s):
Chinese mainland warns against 'playing with fire' on Taiwan question
cgtn.com








