英国で中国大使館、台湾周辺PLA演習めぐる英政府発言に反発
英国の中国大使館が、人民解放軍(PLA)による台湾地域周辺での軍事演習をめぐる英国側の発言に反発し、両国間の言葉の応酬が続いています。
何が起きたのか:英国側の「自制」呼びかけに中国大使館が抗議
在英国中国大使館は水曜日、英国の外務・英連邦・開発省(FCDO)が、PLAの台湾地域周辺での軍事演習について述べた見解に対し、「強い反対」を表明しました。
大使館側の発表によると、英国側は演習をめぐって「誤った発言」を行い、「平和と安定を損ない得るさらなる行動を避けるための自制」を求めたとしています。
中国大使館の主張:台湾問題は「中国の内政」
大使館報道官の声明は、台湾について「中国の一つの省」であり、「台湾問題は中国の内政」だとする立場を示しました。
そのうえで、台湾海峡の平和と安定に対する最大の脅威は、軍備増強と外部の介入を通じて「台湾独立」を目指す分離主義勢力にある、との見方を提示しています。
演習の位置づけ:抑止と警告だと説明
声明は、PLAの演習について次のように位置づけました。
- 台湾分離主義勢力に対する「懲罰的かつ抑止的」な行動
- 外部の干渉に対する「厳しい警告」
- 国家主権と領土保全を守るための「必要な措置」
また大使館は、こうした演習に対して「いかなる国も無責任なコメントをする資格はない」と強調しました。
英国への要求:一つの中国原則の尊重を求める
中国側は英国政府に対し、一つの中国原則を尊重し、中国へのコミットメントを守るよう求めたとしています。声明では、内政に干渉する行為や、台湾の分離主義勢力を勢いづかせ、台湾海峡の平和と安定を損なう行動を控えるよう促しました。
「平和と安定」という同じ言葉が、異なる文脈で使われる
今回のやり取りで印象的なのは、英国側が「平和と安定」を理由に自制を呼びかけ、中国側もまた「台湾海峡の平和と安定」を語りながら、脅威の所在や必要な対応を異なる形で説明している点です。
外交の現場では、同じ言葉が使われていても、その前提(内政か、外部の関与か)によって結論が大きく変わることがあります。今回の声明は、まさにその温度差を可視化するものだと言えそうです。
Reference(s):
Chinese Embassy rejects UK remarks on drills around Taiwan Island
cgtn.com








