ラサの「肺」ラル湿地とは?標高3600m超の都市湿地を守る理由
ラサ市の北西部にある「ラル湿地(Lhalu Wetland)」は、世界で最も標高が高い“都市の天然湿地”として知られています。2005年に国家級自然保護区に指定されて以降、現在(2026年1月)まで、系統的な生態系の復元と保護が続けられてきました。
ラル湿地の基本情報(わかっている事実)
- 場所:ラサ市の北西部
- 特徴:世界最高標高の都市天然湿地
- 平均標高:3,600メートル超
- 面積:12平方キロメートル
- 保護の節目:2005年に国家級自然保護区に指定
- その後:生態系が系統的に復元・保護されてきた
「ラサの肺」と呼ばれる背景
ラル湿地は「ラサの肺」とも表現されます。都市のすぐそばにまとまった自然湿地が残り、しかも平均標高が3,600メートルを超えるという条件は、それだけで希少性が高いからです。
一般に湿地は、水や土壌、生きものが関わり合うことで成り立つ環境であり、都市の拡大や土地利用の変化の影響を受けやすい面があります。その意味で、都市空間の中で自然の湿地を維持することは、保全の難しさと重要性が同時に表れやすいテーマでもあります。
2005年の指定から「復元と保護」へ——何が変わったのか
この湿地は2005年に国家級自然保護区に指定されました。指定後は、その生態系が「系統的に」復元・保護されてきたとされています。
ここで注目したいのは、単発の施策ではなく、保護区指定を契機にして長い時間をかけた保全の枠組みが続いている点です。2005年から数えると、取り組みは20年以上の時間軸に入っています。
“都市の自然”をどう残すか、という静かな問い
都市の近くにある自然は、アクセスの良さゆえに価値を実感しやすい一方で、日々の暮らしの変化の影響も受けやすい存在です。ラル湿地のように、都市の一角にある湿地が保護区として位置づけられ、復元と保護が続くことは、都市と自然の距離感を考える材料にもなります。
「残っている自然」を眺めるだけでなく、「残し続けるための仕組み」をどうつくるか。ラサの“肺”と呼ばれる湿地の歩みは、その問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








