中国のソフトウェア関連収入、2025年1〜11月で13.3%増
2026年の年明け、2025年の実績がまとまり始めるなか、中国のソフトウェア・情報技術(IT)産業が「堅調に伸びた」ことを示す数字が公表されました。中国工業・情報化部(MIIT)によると、2025年1〜11月のソフトウェア関連事業の収入は前年同期比13.3%増となりました。
まず押さえたいポイント(2025年1〜11月)
- ソフトウェア関連事業の収入:13兆9,777.7億元(前年同期比13.3%増)
- 輸出額:569億ドル(前年同期比8.1%増、9カ月連続で成長を維持)
- ITサービスの比率:総収入の68.8%
伸びを支えた「サービス」と「クラウド・データ」
内訳を見ると、ITサービスが総収入の68.8%を占め、産業全体の中心が「サービス」に置かれていることが分かります。さらに、クラウドコンピューティングとBig Data as a Service(BDaaS、データ分析などをサービスとして提供する形態)の収入は、1兆4,658億元(約2,100億ドル)で前年比12.8%増でした。
ソフトウェアサービスも、収入が前年比11.4%増と増加が続いています。加えて、基礎ソフトウェアと産業向けソフトウェア製品の合計は2兆9,509.9億元(約4,228億ドル)となりました。
集積回路(IC)設計が16.5%増:設計分野の伸びが目立つ
半導体の中でも、今回の統計で目を引くのが集積回路(IC)設計の収入です。2025年1〜11月の収入は4,028億元(約577億ドル)で、前年比16.5%増と「比較的速い伸び」を示しました。
製造や装置など幅広い領域がある半導体産業のうち、ここでは「設計」分野の拡大が数字として確認できます。
地域別:東部が83.4%を占め、長江デルタも14.8%増
地域別の伸び率は、東部13.7%、中部13.2%、西部10.3%、東北9.6%でした。なかでも東部地域はソフトウェア関連事業収入の83.4%を占め、規模の集中が際立ちます。
また、長江デルタ地域の収入は前年比14.8%増。収入が大きい上位の省級行政区(地域)は、北京、広東、江蘇、山東、上海の順だとされています。
この数字が示すもの:2026年に向けた「見取り図」
今回の発表は、2025年を通じた中国のソフトウェア・IT分野の勢いを、輸出(9カ月連続の成長)と、クラウド・データ関連、IC設計といった内訳の両面から映す内容でした。
一方で、収入の地域集中(東部83.4%)も同時に示されており、成長がどの地域で、どの分野に厚く分布しているのかを読み解く材料にもなります。2026年は、この伸びがどの領域で続くのか、輸出の増勢が維持されるのかが次の焦点になりそうです。
Reference(s):
China's software-related business up 13.3% from Jan. to Nov. in 2025
cgtn.com








