中国首相、アイルランドと「より高いウィンウィン」へ協力拡大を提起
2026年1月6日、北京で中国首相の李強氏がアイルランドのミホール・マーティン首相(タオイサハ)と会談し、両国関係を新たな段階へ引き上げ、「より高いレベルの相互利益(ウィンウィン)」を目指す考えを示しました。貿易の拡大に加え、グリーンエネルギーやAI(人工知能)など“次の成長分野”での協力が、今回の中心テーマになっています。
会談のポイント:貿易と“未来産業”を同時に深める
李氏は、中国とアイルランドには強い「経済の補完性(得意分野が異なり、補い合える関係)」があると指摘。発展戦略のすり合わせを進め、幅広い分野で協力の可能性を掘り起こすよう呼びかけました。
協力分野として挙がった領域
- グリーンエネルギー
- デジタル経済
- 人工知能(AI)
- 情報技術(IT)
- ライフサイエンス
- 人的交流(往来の円滑化)
「売る・買う」だけでなく、展示会プラットフォームも活用
李氏は、二国間貿易の「拡大」と「高度化」を進めたいと述べた上で、アイルランド企業に対し、中国国際輸入博覧会(CIIE)や中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)といったプラットフォームの活用を歓迎するとしました。製品やサービスの訴求の場を広げることで、貿易の質と量の両面で伸ばす狙いがにじみます。
国連など多国間の枠組みで連携、自由貿易も論点に
李氏は、国連などの多国間メカニズムにおいてアイルランドと意思疎通と協力を強め、マルチラテラリズム(多国間主義)と自由貿易を共に守る考えも示しました。
マーティン氏も、中国が国際問題で果たす重要な役割に触れつつ、一方的な動きや保護主義に反対し、世界の平和・安定・発展・繁栄を守るために多国間での協調を強化したいと述べたとされています。
2026年後半、アイルランドがEU議長国に——中国は「前向きな役割」に期待
会談では、アイルランドが2026年後半にEUの輪番議長国を務める点も話題になりました。李氏は、中国はアイルランドが中国とEUの協力を促進する上で前向きな役割を果たすことを期待すると述べました。
マーティン氏も、EUと中国の対話と協力を進める上で建設的な役割を担う意向を示したとされています。
アイルランド側は「投資・研究・文化交流」まで視野を拡大
中国を公式訪問中のマーティン氏は、両国の「互恵的な戦略的パートナーシップ」をさらに深める方針を表明。貿易・投資に加え、科学技術、医療、農業、グリーン経済、AIなどで協力を進めたいと述べました。
また、教育や地方などの分野で文化・人的交流を強化したいとし、中国企業のアイルランドへの投資も歓迎するとしています。
会談前には歓迎式典も
報道によると、会談に先立ち、李氏は人民大会堂でマーティン氏を迎える歓迎式典を行いました。
貿易の拡大と、AIやグリーン分野といった将来産業の協力を同時に進める——。2026年初頭のこの会談は、中国とアイルランドが「今ある取引」だけでなく、「次の成長の設計図」をどこまで具体化できるかを映す場になりそうです。
Reference(s):
Premier Li calls for higher level of win-win results with Ireland
cgtn.com








