2025年の両岸貿易が7.3%増 中国本土で台湾投資も拡大と報道官
2025年の両岸関係をめぐり、中国本土と台湾の経済的な往来が底堅く伸びたことが、国務院台湾事務弁公室の発表で示されました。投資と貿易の双方が増え、人的往来の回復も数字で裏づけられています。
中国本土で「新設の台湾企業」6423社、投資額は前年比53%増
国務院台湾事務弁公室の陳斌華(チェン・ビンホワ)報道官は定例記者会見で、2025年の動向について次のように述べました。
- 2025年の最初の10カ月で、中国本土に新たに設立された台湾資本企業:6423社
- 実際に利用された台湾資本:17.5億ドル(前年同期比53%増)
「設立社数」と「実際に利用された資本(投資として着金・活用された額)」の両面で増加が示された格好です。
福建に集中:新設2043社、投資6.7億ドル
地域別では、台湾海峡を挟んで向かい合う福建省での動きが目立ちます。
- 新設の台湾資本企業:2043社
- 利用された台湾資本:6.7億ドル
サプライチェーン(部品調達から生産・物流までの一連の流れ)の近接性や、地理的な距離の短さが、投資先の選択に影響している可能性があります。
両岸貿易は2853.9億ドルに、前年比7.3%増
貿易面でも伸びが確認されました。陳報道官によると、2025年1〜11月の両岸貿易額は2853.9億ドルで、前年同期比7.3%増でした。
景気の先行きが読みづらい局面でも、企業間の取引が積み上がりやすい分野(電子部品、組立、消費財など)があると、貿易の増加は続きやすい—そんな構図も想起させる数字です。
人的往来の指標:航空便は週610便超、厦門―金門フェリーは175万人
経済統計だけでなく、人の移動も回復のサインとして挙げられました。
- 両岸を結ぶ旅客航空便:週610便超が運航(陳報道官)
- 厦門―金門フェリー:2025年1〜11月の延べ利用が175万人超(前年同期比45.77%増)
物流やビジネス出張、親族訪問など、複数の目的が重なり合うのが「往来」の特徴です。数字が上向くほど、現場の接点が増え、経済活動の連動も強まりやすくなります。
いま、この数字が示すもの
2026年の年初に振り返ると、2025年は投資(企業設立・資本流入)と貿易、そして移動という三つの軸で、両岸の結びつきが「増えたことは増えた」と読めるデータが並びました。一方で、こうした増加がどの分野で起き、どこに偏りがあるのか、また今後の環境変化でどう振れるのかは、引き続き丁寧に見ていく必要があります。
Reference(s):
Trade across Taiwan Strait continues to grow in 2025: spokesperson
cgtn.com








