エチオピアで「2026中国・アフリカ人的交流年」始動、AU本部で式典
2026年の幕開けとともに、中国とアフリカの関係を「人の往来」から深める新たな取り組みが動き出しました。エチオピアのアディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部で、「2026中国・アフリカ人的交流年」の発足式典が開かれ、文化・教育・若者交流などの拡大に期待が集まっています。
AU本部で発足式典、200人超が参加
式典は現地時間2026年1月8日(木)、AU本部(アディスアベバ)で開催されました。AU委員会やAU機関の幹部、AU駐在のアフリカ各国外交団、国連機関の上級代表、エチオピアの各分野の関係者など、200人を超える参加者が集まったとされています。
王毅外相が習近平主席の祝賀書簡を代読
式典では、中国共産党中央政治局委員で中国外相の王毅氏が、習近平国家主席の祝賀書簡を代読し、基調演説を行いました。王氏は、今回の「人的交流年」が中国側とアフリカ側の指導者によって共同で合意された重要なイニシアチブだと位置づけています。
祝賀書簡について王氏は、文明間の相互学習が中国・アフリカの近代化を進めるうえで持つ意義に触れつつ、人と文化の協力の方向性と原則を示したものだと説明しました。
アフリカ側からも相次ぐ期待の声
式典では、以下の要人も演説しました。
- コンゴ共和国のジャン=クロード・ガコソ外相(中国アフリカ協力フォーラム=FOCACのアフリカ側共同議長国)
- AU委員会のマフムード・アリ・ユスフ委員長
- エチオピアのタエ・アツケ・セラシエ大統領
アフリカ側は「人的交流年」を、対話の深化や人々の結びつきを強める契機として評価。文化、教育、観光、芸術、若者交流などの分野で、中国との協力を深める意向を示しました。
「人的交流」が土台になる、というメッセージ
王氏は、中国・アフリカ関係には長い交流史と伝統的友好があるとしたうえで、近年は両側指導者の導きのもと、人的交流が広がり成果を上げてきたと述べました。
また、人的交流が友好の「最も確かな基盤」になり、文明間の相互学習が協力の「強い推進力」になる、という認識も示されています。
国際環境の変化の中で、何が焦点になるのか
演説では、世界が大きな変化の局面にあること、そして中国とアフリカを含むグローバルサウスの存在感が増していることにも言及がありました。同時に、国際秩序や安全保障をめぐる緊張の中で、公平と正義、連帯、相互支援を重視し、交流と協力を深める必要があるという問題意識が語られています。
FOCACの枠組みと「今年の注目点」
アフリカ側は、FOCAC発足以降、経済・貿易、連結性(インフラなどのつながり)、農業、教育、通信などで成果が積み重なってきたと説明しました。今回の「人的交流年」は、そうした枠組みの上に、文化・人材・若者といった“生活に近い領域”の接点を増やしていく合図ともいえます。
年初に中国外相が最初の外遊先としてアフリカを訪れる慣例に触れ、対アフリカ関係の重視を示す発言もありました。2026年は、首脳・政府間の枠組みに加え、人々同士の実感として関係がどう育っていくのかが、静かな注目点になりそうです。
要点(さっと把握)
- 2026年1月8日、AU本部で「2026中国・アフリカ人的交流年」発足式典
- 王毅外相が習近平主席の祝賀書簡を代読、相互学習と文化協力の方向性を提示
- アフリカ側は文化・教育・観光・芸術・若者交流などで協力拡大に意欲
Reference(s):
China-Africa Year of People-to-People Exchanges launched in Ethiopia
cgtn.com








