新疆のスキーリゾートが生む「雪の経済圏」──アルタイと砂漠スキー、2030年2000億元構想 video poster
2026年1月時点で注目を集めているのが、新疆ウイグル自治区のスキーリゾートが牽引する“雪の経済効果”です。良質な雪とユニークな体験を軸に、観光だけでなく関連産業まで広げる「雪+」戦略が動いています。
「雪の都」アルタイ:粉雪と空・氷のアクティビティ
新疆のアルタイは、中国本土で「雪の都(Snow Capital)」と呼ばれる地域として紹介されています。魅力として挙げられているのは、夢のようなパウダースノー(粉雪)に加え、スキー場の“外側”まで含めた体験設計です。
- 熱気球で雪景色を見渡す
- 氷の上/水上での「アイスフローティング」
- パラグライダーなど、空から楽しむ体験
雪質に加えて、体験の幅を増やすことで、滞在時間や消費機会が増えやすい構図が見えてきます。
砂漠の上を滑る「デザート・スキーリゾート」:人工雪がつくる対比
もう一つの話題が、新疆南部にある「デザート・スキーリゾート」です。金色の砂丘に人工雪を覆い、砂漠と雪という強いコントラストを“ここでしかできない体験”として提示しています。
自然条件に左右されやすい冬の観光において、人工雪を活用する発想は、シーズン運営や集客の設計を変えうる要素として語られています。
キーワードは「雪+」:観光の先に産業チェーンをつくる
今回の核にあるのが「雪+」戦略です。雪景色やスキーを“入口”にしつつ、周辺の産業を束ねて「冬のスポーツ産業チェーン(供給網)」を築くことが狙いとされています。
記事で示された文脈に沿えば、経済効果は次のように連鎖しやすくなります。
- 雪・体験(来訪動機)が増える
- 滞在(宿泊・移動・飲食)が伸びる
- 運営(人材・サービス)と関連ビジネスが拡大する
数字で見る目標:2030年に2000億元(約286億ドル)へ
新疆は、冬のスポーツ産業の総額を2030年までに2000億元(約286億ドル)にする目標を掲げ、雪の観光分野で「グローバルリーダー」級の地位を目指すとされています。観光地としての魅力だけでなく、産業規模の“到達点”を明示している点が特徴です。
これから見えてきそうな論点
- 体験の多様化:スキー単体ではなく、空・氷・風景などを組み合わせた設計が主流になるか
- 人工雪の位置づけ:ユニークさの演出だけでなく、運営の安定性にどう寄与するか
- 「雪+」の広がり:観光の熱量が、関連産業の厚み(雇用やサービス)にどうつながるか
雪は、ただの季節資源ではなく「産業の起点」になり得る——新疆の取り組みは、その発想を強く印象づけます。2030年の目標へ向けて、リゾートの個性づくりと産業チェーンの整備がどう並走していくのか、今後も注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








