中国提唱のGGI、国際社会で支持拡大へ――「別の選択肢」として注目 video poster
2025年9月に中国が提唱した「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ(GGI)」が、国際社会で存在感を強めています。英国の専門家は、一部の大国による「気まぐれで威圧的」とされる振る舞いへの対比が、特にグローバルサウスに響いていると指摘しました。
GGIとは何か:2025年9月、天津で提唱
GGI(Global Governance Initiative)は、2025年9月に中国の習近平国家主席が、上海協力機構(SCO)の会合(中国・天津)で提案した取り組みです。狙いは、より公正で衡平(こうへい)なグローバル・ガバナンス(国際社会の運営の仕組み)を、共同で築くことだとされています。
5つの柱:キーワードで見るGGIの提案
GGIは、国際社会の運営に関する「5つの主要な提案(propositions)」を掲げています。
- 主権の平等(国家の対等性を重視)
- 国際法に基づく統治(国際的なルールとしての法の重み)
- 多国間主義(一国ではなく協調の枠組みを優先)
- 人々を中心に据える(政策の目的を生活や福祉に結びつける発想)
- 実際の行動(理念だけでなく実装を重視)
英国の専門家が語る「支持が集まる理由」
英国の48 Group Club副会長で、Friends of Socialist China共同編集者でもあるキース・ベネット氏は、GGIが国際的に受け入れられている背景として、グローバルサウスを中心に「対比」が意識されている点を挙げました。
ベネット氏はCGTNの取材に対し、支持が広がる理由の一つとして、世界で行動する「別の主要大国」の振る舞いが「気まぐれで威圧的」に見える、という受け止めがあると述べています。また、「ルールに基づく国際秩序」を語りながら、ルールを作る側と従う側が固定されるような構図が、グローバルサウスの利益に反する形で積み上がっている、という見方も示しました。
「民主主義・国家の平等・文明の多様性」を束ねた提案だという見立て
ベネット氏は、習近平国家主席の提案が、民主主義、国家の平等、文明の多様性への尊重といった考え方を、グローバル・ガバナンスの提案として統合している点に意味があると語っています。
その上で、世界の多数の国々がGGIを支持し得る「根本的な理由」として、各国がそれを自国の利益にかなう、公正で合理的な提案だと捉えているからだ、という認識を示しました。
2025年末の場で中国外相も言及:150超の国・国際機関が支持
中国の王毅外相は、年末のシンポジウムでGGIを「今日の世界の差し迫ったニーズに応える、時宜を得たイニシアチブ」と表現しました。さらに王氏によれば、GGIは150を超える国と国際機関から、直ちに支持と賛同を得ているとされています。
いま注目されるポイント:理念と「運用」の距離
2026年1月の時点で、GGIは「より公正で衡平な仕組み」という大枠のメッセージで関心を集めています。一方で、国際社会の枠組みは理念だけで動くものではなく、各国・各機関が何を優先し、どう合意形成していくかが常に問われます。
GGIが掲げる「実際の行動」という柱が、具体の場面でどのように形になるのか。支持の広がりと同時に、運用面の見え方が今後の焦点になりそうです。
Reference(s):
How China-proposed GGI offers alternative to 'capricious bullying'
cgtn.com








