中国本土・吉林の査干湖で冬の漁祭開幕、「初獲り魚」が記録的落札
中国本土・吉林省松原市の査干湖で2026年1月上旬、「第24回 査干湖氷雪漁猟文化観光祭」が開幕しました。 凍った湖の上で行われる“冬の儀式”に、数万人規模の来場者が集まり、名物の「初獲り魚」オークションは記録的な結果となりました。
何が起きた? まずはポイント
- 凍結した査干湖で、伝統的な氷上漁の祭りが開幕
- 今季の「初獲り魚」(19kg)が169万9999元(約23万8000ドル)で落札
- オークション収益は、湖の水質や魚の資源を支える生態保護基金へ寄付される
- 氷上漁に加え、雪上フットボールやアイスホッケーの大会など冬スポーツも展開
注目を集めた「初獲り魚」オークション
祭りの目玉の一つが、シーズン最初に水揚げされる「初獲り魚」のオークションです。今回落札されたのは19キログラムの「初獲り魚」で、落札額は169万9999元に達しました。
収益は、査干湖の水質維持や魚の個体数の保全を支えるための生態保護基金に寄付されるとされています。「見せ物」で終わらせず、次の季節へつなげる設計が組み込まれている点が、イベントの性格をよく表しています。
-20℃前後でも熱気、氷上漁の“見せ場”とは
現地は氷点下20度前後(約マイナス4華氏度)という厳しい寒さの中でも、来場者の歓声が響いたといいます。漁師たちは氷に穴を開け、馬に引かせるウインチで網を引き上げ、大量の魚を一気に水揚げしていきます。
作業は合理的でありながら、長く受け継がれてきた所作や道具立てが、観光としての“物語”も同時に生みます。冬の湖が、生活の場であると同時に、文化の舞台になっている瞬間です。
「漁」だけではない:冬スポーツで滞在型に
今回の文化観光祭では、氷上漁以外にも冬のアクティビティが用意されています。報じられているのは、雪上フットボールのリーグ戦や、アイスホッケーの招待試合といったプログラムです。
見るイベント(氷上漁)に、参加・観戦できるスポーツを組み合わせることで、寒冷地の観光を「一日限りの体験」から「滞在して楽しむ体験」へと広げる狙いも読み取れます。
伝統行事が「環境保全」の資金循環につながる意味
大量に獲る漁の迫力は分かりやすい一方で、今の時代に問われやすいのは“続くのか”という点です。今回、オークション収益を生態保護基金に回す仕組みが明示されたことは、祭りの価値を「その日の熱狂」だけに閉じ込めない工夫とも言えます。
文化を残すことと、資源を守ること。その両方を同じ場で語れるかどうかが、こうした地域イベントの持続性を左右しそうです。
Reference(s):
cgtn.com








