王毅外相、スリランカとの戦略協力深化を呼びかけ
2026年1月12日、王毅外相はスリランカを短時間訪問し、ヴィジタ・ヘラート外相と会談しました。両国の「戦略的協力パートナーシップ」を一段と深め、交流と協力を広げる考えを示したことが注目されています。
何が話し合われたのか:キーワードは「相互支援」と「共同の未来」
王毅外相は、誠実な相互支援と長く続く友好を土台に、スリランカとの戦略的協力パートナーシップを継続的に深化させる用意があると述べました。そのうえで、「中国—スリランカ運命共同体(community with a shared future)」の構築を進めたいという姿勢も示しました。
具体的に挙げられた協力分野
- 統治(ガバナンス)に関する経験交流
- 各分野での実務協力の拡大
- 人的交流(人と人の往来)の促進
国際秩序をめぐる発言:国連憲章、多国間主義、そして「力による圧力」への反対
会談では二国間協力に加え、国際社会のルールをめぐる論点にも言及がありました。王毅外相は、国連憲章と国際法の目的を重視しつつ、いわゆる「弱肉強食(law of the jungle)」の再来に抵抗し、あらゆる形の「力によるいじめ(power bullying)」に反対する考えを示しました。さらに、多国間主義と国際的な公平・正義を守るため、志を同じくする国々と連携する姿勢を述べています。
南アジアの地域協力と「より公正なグローバル・ガバナンス」
王毅外相は、南アジアに目を向けた地域協力を強化し、より公正で衡平なグローバル・ガバナンス(国際社会の運営の枠組み)の構築に向けて共同で取り組むよう呼びかけました。二国間の具体協力と、国際舞台での原則や制度の話が同じテーブルに乗った形です。
スリランカ側の受け止め:インフラ、海洋、観光、文化交流へ期待
ヘラート外相は、スリランカが中国を最も信頼できる戦略パートナーと位置づけていると述べ、高いレベルでの交流を維持したい意向を示しました。協力分野としては、インフラ、海洋、観光、人的交流・文化交流などを挙げ、戦略的協力パートナーシップを新たな段階へ高めていきたい考えを表明しました。
「一つの中国原則」も確認
またヘラート外相は、スリランカが一つの中国原則を堅持すると述べ、多国間の場でも意思疎通と調整を強め、発展途上国(とくに中小規模の国々)の正当な権利と利益を共に守りたいとしています。
今回のポイント:協力の“中身”と、国際舞台での“立ち位置”が並走
今回の会談で印象的なのは、インフラや観光、人的交流といった生活に近い協力テーマと、国連憲章や多国間主義など国際秩序の議論が同時に語られた点です。両国がどの分野で具体的な成果を積み上げていくのか、そして地域協力や多国間の場でどのような連携を形にしていくのかが、今後の焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








