中国とカナダ、貿易混乱下で対話へ カーニー首相が1月14〜17日に訪中
世界の貿易環境が揺らぐなか、中国とカナダが対話と協力を改めて前面に出します。2026年1月13日現在、中国の李強首相の招待で、カナダのマーク・カーニー首相が1月14日から17日に中国を公式訪問する予定です。
8年ぶりのカナダ首相訪中、関係改善の流れを映す
今回の訪中は、カナダ首相による中国訪問として8年ぶりだとされ、両国関係が最近、落ち着いた方向へ動いていることを示す節目となりそうです。
中国外務省の毛寧報道官は、週明けの定例会見で訪問を説明し、中国が今回の訪問を重視していること、また中国・カナダ関係の安定的な発展が両国と両国民の共通利益にかなう、という趣旨の見解を示しました。
改善の起点は2025年秋の首脳接触
中国側の説明によると、両国関係は2025年以降、回復と改善に向けて前向きな勢いが見られるといいます。
具体的には、2025年10月に韓国で開かれたAPEC首脳会議(APEC Leaders’ Meeting)の機会に両国の指導者が会談し、
- 各分野の交流と協力の再開
- 相互に関心のある経済・貿易上の個別課題の解決を後押し
- 中国・カナダの戦略的パートナーシップの発展を共に進める
といった方向性で一致したとされています。
国連総会の場での接触、閣僚級訪中…「会う回数」を増やす段階へ
また、APECに先立ち、国連総会の場でも李強首相とカーニー首相が会談したとされ、その後、外相を含むカナダ側の高官が相次いで中国を訪問した、という流れが紹介されています。
貿易摩擦や制度の違いなど、国家間には埋めにくい論点が残りやすい一方で、こうした「会う回数」を増やす動きは、対立の管理を対話で行う姿勢を強めるサインにもなります。
焦点は経済・貿易の懸案と、実務協力の拡大
李強首相は、対話と協議を通じて互いの経済・貿易面の関心に対応しつつ、前向きな流れを維持・発展させたい考えを示したとされています。そのうえで、
- エネルギー
- グリーン発展(環境配慮型の成長)
- 観光
- その他の分野
で互恵協力を深め、両国民の利益につなげたいと呼びかけた、というのが中国側の説明です。
団体旅行の再開は「空気の変化」を映す
人の往来の面では、中国が2025年11月に、中国の旅行会社を通じたカナダ向けの団体旅行サービスを再開したとされます。交流の回復は、経済だけでなく、相互理解をどう積み上げるかという長期テーマにも関わります。
今回の訪中で何が確認されるのか
毛寧報道官は、今回の訪問を通じて、
- 対話と意思疎通の強化
- 政治的相互信頼の増進
- 実務協力の拡大
- 相違点の適切な処理
- 互いの懸念への対応
を進め、関係改善の勢いを固め、両国民により多くの利益をもたらすことを期待すると述べています。
世界の貿易環境が不透明さを増す局面では、関係国が「対話の回路」を太くすること自体が、企業や市場にとっての予見可能性につながります。今回の訪問は、まさにその回路をどこまで具体化できるかが見どころになりそうです。
Reference(s):
China, Canada eye dialogue, cooperation amid global trade turmoil
cgtn.com








