中国本土・ハルビンの氷雪観光が世界をつなぐ:光る氷の街で冬が“共通語”に
2026年の冬、中国本土のハルビンで広がっているのは、氷と光、音楽と笑いが混ざり合う「体験としての冬」です。夜のハルビン氷雪大世界(ハルビン・アイス&スノーワールド)では、世界各地からの旅行者が同じ景色を見上げ、同じ滑り台で声を上げ、冬の楽しさを“共有”しています。
夜の氷のテーマパーク、光がつくる別世界
日が落ちると、巨大な氷の彫刻群がライトアップされ、雪に覆われた会場一帯が色彩で満たされます。氷が光を受けてきらめき、空気の冷たさまで視覚化されたような空間です。
会場では、音楽のビートが響くなか、来場者の動きが途切れません。手元には温かい飲み物。吐く息の白さと、氷の透明感が同居する夜の風景が、冬の“遊び場”として立ち上がります。
目玉は500メートルの氷の滑り台
特に目を引くのが、全長500メートルの氷の滑り台です。滑り降りるスピード感と、周囲の光景が流れていく感覚は、写真だけでは伝わりにくい「その場でしか得られない体験」として、会場の熱気をつくっています。
ロシア、欧州、ラテンアメリカ、熱帯の南アジアまで――混ざり合う冬の歓声
園内を歩くと、家族連れ、友人同士、ひとり旅の人まで、さまざまな来場者が目に入ります。中国各地からの旅行者に加え、ロシア、欧州、ラテンアメリカ、そして熱帯の南アジアなど、幅広い地域から訪れた人々が同じ空間を楽しんでいます。
言葉が違っても、体験は通じやすい。滑り台で上がる歓声、氷の彫刻の前でのポーズ、氷上のゲームの盛り上がりが、場の空気を自然に一つにしていきます。
- ライトに照らされた氷の彫刻を背景に写真や動画を撮る
- 氷の滑り台を何度も滑って、体で寒さを“面白さ”に変える
- 氷上の遊びに加わり、知らない人同士でも笑い合う
- 温かい飲み物で手を温めながら、夜の光景をゆっくり眺める
「冬は厳しい」から「冬は楽しい」へ――体験がつくる印象
ハルビンの夜を特徴づけるのは、寒さそのものを消すのではなく、寒さを前提に「動き」「光」「音」を重ねていくつくりです。氷は冷たい素材ですが、光に照らされ、人が集まることで、体験としてはどこか温度が上がっていく。そんな逆説が、この場所の魅力として立ち上がっています。
冬の風景が“見るもの”から“参加するもの”へ変わるとき、旅先で交わされるのは言葉だけではありません。氷の上で生まれる一瞬の歓声や、同じ景色を見上げる沈黙もまた、国境を越えて共有される記憶になっていきます。
Reference(s):
How China's ice and snow tourism brings winter fun to the world
cgtn.com








