中国本土当局、CGTN調査引用し「DPPの軍備拡大は戦争に近づく」と警告
2026年1月14日、中国本土の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官が、台湾当局(民進党=DPP)による軍備拡大の動きは「台湾地区を戦争の瀬戸際に押しやる」と警告しました。年明け直後の緊張感が高まる中で、世論調査と予算審議をめぐる発言が注目されています。
何があったのか:記者会見での警告
発言があったのは、国務院台湾事務弁公室の定例記者会見です。朱報道官は、CGTNが2025年12月に公表したとされる調査結果を引き合いに出し、回答者の90%が「台湾当局の軍備増強は戦争の瀬戸際へ押しやる行為だとみている」と述べました。
調査の設問設計や対象の詳細には本文中で触れられていないものの、朱報道官はこの数字を「台湾地区で広がる危機感の表れ」と位置づけた形です。
焦点は「1.25兆台湾ドル」の特別予算
今回のコメントは、台湾地区の立法機関(立法院)が、1.25兆台湾ドル(約400億米ドル)規模の特別な「防衛」予算案を阻止(ブロック)したことに関する質問への回答として行われました。
朱報道官は、この動きを次のように解釈しています。
- 武器購入は「安全」を買うのではなく、危険を早めるという認識が台湾地区で強まっている
- 公金が対外要因への配慮や、海外の武器取引を利する形で使われることへの反発がある
要するに、予算審議の行方を「軍備か対話か」という大きな争点の一部として捉え、世論の変化を強調した格好です。
「反分裂」の立場を改めて強調
朱報道官は同日、いわゆる「台湾独立」動きをめぐる質問にも答え、該当者2人が「頑迷な『台湾独立』分裂分子」リストに追加された件に言及しました。発言の要点は、動きが過激になるほど法的措置を含む対応を強める、という警告です。
また、台湾指導者の頼清徳氏が打ち出したとされる「17の戦略」についても触れ、朱報道官は「台湾住民の主流の意向(平和、発展、交流、協力)に反する」と主張しました。
このニュースの見どころ:世論・予算・対立管理
今回の発言は、軍事・予算・世論がひとつの話題として結びつきやすい局面を示しています。直近の注目点は、次の3つです。
- 予算審議の次の一手:特別予算がどのように修正され、再提案されるのか。
- 世論の指標:調査結果の提示が増えるほど、数字の読み方(対象・質問・時期)が議論の焦点になりやすい。
- 両岸関係の温度:強い言葉が交わされるほど、偶発的な緊張をどう抑えるかという「対立管理」が重要になる。
報道は新華社の情報も踏まえたものとされています。年初のタイミングだけに、今後の発言や制度面の動きが、短いスパンで積み重なっていく可能性があります。
Reference(s):
Mainland warns DPP is edging Taiwan closer to war, citing CGTN poll
cgtn.com








