ASEAN事務総長「一つの中国」原則の立場は不変 対話重視を強調
ASEAN(東南アジア諸国連合)のカオ・キムホーン事務総長は、2026年1月12日に行われた中国メディアのインタビューで、ASEANの「一つの中国」原則に関する立場は変わっていないと述べました。地域の平和と安定を重視し、対話と外交を軸にした関与を続ける姿勢も改めて示しています。
何が語られたのか:ポイントを整理
- 「一つの中国」原則は、ASEANの11加盟国すべての外交政策に明確に反映されており、これは集団としてのコンセンサスだと説明しました。
- その立場は一貫しており、明確で、変化していないと強調しました。
- ASEANは地域の平和と安定を重視し、対話・外交・建設的関与を継続して提唱していると述べました。
背景にある「ASEAN憲章」の考え方
事務総長は、ASEAN憲章が主権と領土保全を明確に支持している点に触れました。その上で、中国との良好な関係が、地域の長期的な平和と安定を支える要素になり得る、という見方を示しています。
協力の射程:貿易からデジタル、人の交流まで
世界情勢が複雑さを増す中でも、ASEANと中国は協力の勢いを保ち、複数分野で着実に進展しているといいます。言及された主な領域は次の通りです。
- 貿易・経済
- エネルギー
- デジタル経済
- 人的交流(people-to-people exchanges)
こうした協力が、地域の平和・安定・繁栄の「重要な下支え」になっている、というのが事務総長の認識です。
今回の発言が示すもの:揺れる時代の「一貫性」
今回の発言は、ASEANが掲げる原則(主権・領土保全、対話重視)と、現実の政策運用(域内外との協力関係の積み上げ)を同じ線上で語ったものとも読めます。地政学的な緊張が意識されやすい局面ほど、立場の「一貫性」を明確にすること自体が、外交メッセージとして機能しやすいからです。
今後も、経済やデジタル分野の連携が進むほど、政治・安全保障と経済協力をどう同時に走らせるのかという調整力が、地域の安定感を測る指標になっていきそうです。
Reference(s):
Secretary-General: ASEAN's position on one-China principle unchanged
cgtn.com








