中国の王毅外相、イラン情勢で「平和と自制」呼びかけ
2026年1月15日、中国の王毅外相がイランのアッバス・アラグチ外相と電話協議し、イラン情勢をめぐって当事者に「平和を大切にし、自制を保つ」よう呼びかけました。緊張の高まりが意識される局面で、対話による解決を前面に出した形です。
電話協議で何が語られたのか
中国側の発表によると、王外相(中国共産党中央政治局員)は、国連憲章の目的と国際法を順守する立場を改めて強調しました。そのうえで、中国は国際関係における武力の使用や威嚇、他国への意志の押し付け、いわゆる「弱肉強食」への回帰に反対すると述べました。
また王外相は、イランの政府と人々は団結を保ち、困難を乗り越え、国家の安定を維持し、正当な権利と利益を守ると中国は見ているとも語ったとされています。
中国が示した「解決の道筋」:対話と自制
今回の電話協議で繰り返し出てくるキーワードは「対話」です。王外相は、相違は対話を通じて解決されるべきだとし、すべての当事者に平和の尊重と自制を求めました。さらに中国として、このプロセスで建設的な役割を果たす意思があると述べています。
イラン側の説明:安定は回復、ただし備えも
イランのアラグチ外相は最新の動向を説明し、最近の不安は外部勢力により扇動されたもので、現在は安定が回復したと強調しました。
同時に、イランはあらゆる外部からの干渉に対応する準備がある一方、対話の扉は開いているとも述べたとされます。加えて、地域の平和と安定の促進に向け、中国がより大きな役割を果たすことへの期待を示しました。
見えてくる焦点:緊張管理と「対話の窓」をどう保つか
両者の発言を並べると、情勢の評価や備えをめぐる温度差がにじむ一方で、「対話の継続」という一点では接点があります。今後の焦点は、言葉としての自制にとどまらず、当事者が衝突回避の具体策を積み上げられるかどうかです。
- 武力の威嚇や拡大解釈を避け、緊張を上げない運用が続くか
- 外部からの働きかけと、地域の当事者の判断がどう交差するか
- 「対話の窓」を閉じないための実務的な接触が維持されるか
電話一本のやり取りは小さく見えても、危機の局面では「話す回路」を残すこと自体が安全弁になります。今回の協議は、その回路をどう太くしていくのかを静かに問いかけています。
Reference(s):
cgtn.com








