中国の趙楽際氏、カーニー加首相と北京で会談 関係強化へ協力確認
中国本土とカナダの関係改善に向けた動きが、2026年の年初から加速しています。中国の全国人民代表大会(NPC)常務委員会委員長の趙楽際氏が1月15日(木)、北京でカナダのマーク・カーニー首相と会談し、首脳間合意の実行や協力拡大について意見を交わしました。
北京での会談、何が確認された?
発表によると、趙氏は、2025年10月に中国の習近平国家主席とカーニー首相が会談し、中国本土・カナダ関係の改善と発展に向けた「重要な共通認識(コンセンサス)」に達したことに言及。その合意が二国間関係の進展につながっているとの認識を示しました。
その上で趙氏は、「新たな出発点」に立って、次の方向性で協力を進めたいと述べたとされています。
- 首脳間の共通認識の実行
- 互いの「核心的利益」と「重大な関心」の尊重
- 互恵協力(双方に利益がある協力)の強化
- 人的・文化的交流の促進
- 二国間関係の「健全・安定・持続的」な発展
議会外交も前進へ:NPCとカナダ議会の交流強化
今回の会談では、政府間だけでなく立法機関同士のつながりも焦点になりました。趙氏は、NPCとしてカナダ議会との友好交流を強め、立法や監督などの分野で経験交流を進めたいと説明。幅広い分野の実務協力を「法的に支える」ことにも言及しました。
政策合意を具体的な協力に落とし込むには、制度面の整備やルール作りが欠かせません。議会間の対話を同時に進める姿勢は、関係を“案件ベース”から“仕組みベース”へ広げていくサインとも読めます。
カーニー首相「一つの中国政策」を再確認、協力分野を列挙
カーニー首相は、中国本土とカナダの関係が「かなりの進展」を見せていると述べたとされます。その上で、カナダが一つの中国政策を堅持していることを明確にし、協力を深めたい分野として次を挙げました。
- エネルギー
- 農業
- サプライチェーン(供給網)
- 人的交流
また、両国の立法機関の交流を強化し、カナダ・中国本土関係を「より高いレベル」に引き上げたい意向も示したとされています。
次の焦点は「合意の実装」:協力の見え方が問われる
今回の発表で繰り返し強調されたのは、「2025年10月の首脳間合意をどう実行するか」です。今後の注目点は、協力分野が幅広いぶん、具体策がどの順番で、どこまで“形”になるかという点でしょう。
- エネルギーや農業での協力枠組みづくりが進むか
- サプライチェーン分野で、実務レベルの連携が拡大するか
- 人的交流(往来・教育・文化など)の回復や拡充が見えるか
- 議会間の対話が継続的なチャンネルとして機能するか
年初の北京での会談は、政府・議会の両輪で関係を安定させようとするメッセージにもなりました。今後、発表される個別の協力案件が、今回の「合意実行」をどこまで裏打ちするのかが焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








