中国とカメルーン、大学向け職業認証プログラム始動 就職力強化へ
カメルーンで「大学の学び」と「現場で求められるスキル」の間にある溝をどう埋めるか——。その課題に対し、中国の企業とカメルーンの高等教育当局が、職業訓練と技能認証を柱にした共同プログラムを立ち上げます。
ヤウンデで枠組み合意、MINESUP–CFHEC認証プログラムを設立へ
2026年1月、カメルーンの首都ヤウンデで、中国の中国第一公路工程(China First Highway Engineering Co. Ltd./CFHEC)と、カメルーン高等教育省(MINESUP)が枠組み協定に署名しました。
合意の中心は「MINESUP–CFHEC Professional Certification Program(職業資格認証プログラム)」の設立です。対象は、カメルーンの大学生および卒業生で、職業訓練と“スキルを証明する仕組み(認証)”を整えることが掲げられています。
狙いは「理論+実践」で雇用可能性を高めること
発表によると、この取り組みは、大学での理論教育に加えて、実務に近いトレーニングを組み合わせることで、産業界のニーズに沿った人材育成につなげる構想です。結果として、卒業後の雇用可能性(就職のしやすさ)を高め、長期的な技能開発にも寄与することを目指します。
署名式でジャック・ファメ・ンドンゴ高等教育担当国務大臣は、今回の合意を大学教育の「職業的実装(プロフェッショナル化)」を進める重要な一歩だと位置づけ、理論と実践の接続によって労働市場への備えが強まり、卒業生の就業機会が拡大すると述べました。
「資格認証」が持つ意味:学歴ではなく“できること”を示す
職業訓練に加えて「技能認証」を掲げている点は、読み解きのポイントです。学位や成績だけでは伝わりにくい実務能力を、一定の基準で見える化しやすくなるためです。
- 大学で学んだ知識を、実務スキルとして整理しやすい
- 企業側が採用時に能力を判断しやすい
- 卒業生にとっては、応募書類で示せる材料が増える
今後の焦点は「運用設計」:何を、どう教え、どう認証するか
枠組み合意の段階では、具体的なカリキュラムや認証方法の詳細はこれから詰められていくとみられます。注目点は、次のような“運用の設計”です。
- どの分野のスキルを優先するのか(産業需要との整合)
- 座学と実習の比率、現場訓練の実施方法
- 認証基準の透明性と、評価の一貫性
大学教育を「就職のためだけ」に寄せすぎないバランスを保ちつつ、学びが仕事につながる道筋を太くできるか。2026年の人材育成政策の中で、このプログラムがどこまで実装されるかが次のニュースになりそうです。
Reference(s):
China, Cameroon launch vocational program to boost skills and jobs
cgtn.com








