中国本土・重慶で「トゥーランドット」 トゥーランドット役アナスタシアが語る心の融解 video poster
2026年1月、中国本土の重慶で上演されるオペラ「トゥーランドット」をめぐり、トゥーランドット役を演じるアナスタシア・ボーディレワのインタビューが注目を集めています。冷たく揺るがない王女が、愛によって少しずつ変化していく――その“内側の物語”を、俳優自身の言葉でたどれる内容です。
インタビューが映す「トゥーランドット」の内側
今回のインタビューでアナスタシアは、トゥーランドットを単に「氷の姫」として固定するのではなく、強い決意を抱えた人物として捉えていることを明かしました。物語の中で彼女がたどるのは、最初から用意された“改心”ではなく、心の防壁が揺らいでいく過程そのものだ、という視点です。
「氷の決意」から「愛に溶ける」まで――変化をどう演じ分けるのか
アナスタシアが語る核は、トゥーランドットの変化を「急な方向転換」に見せないことでした。冷徹さがほどけていく道筋には、小さな逡巡や、感情が漏れそうになる瞬間が点在します。そうした細部を積み重ねることで、観客が“変わった”ではなく“変わっていく”と感じられる舞台を目指している、という趣旨です。
演技の焦点は「強さ」と「脆さ」を同時に置くこと
インタビューでは、トゥーランドットの強さを強調しつつも、その強さがどこから来るのか、そしてどんな瞬間に揺らぐのかに意識を向けている点が印象的でした。結果として、観客が見ているのは“冷たい人物”ではなく、冷たさを選ばざるを得なかった人物の輪郭になります。
アイコン的役柄だからこそ、感情を「本物として届ける」難しさ
「トゥーランドット」は、よく知られた作品である分、観客それぞれのイメージが先に立ちやすい役でもあります。アナスタシアは、その既成イメージに寄りかかるのではなく、舞台上の一瞬一瞬で“動く感情”を立ち上げることを重視していると語りました。象徴としての王女ではなく、生身の感情が呼吸する人物として成立させる――その姿勢が、今回のインタビューの通底音になっています。
観る側はどこに注目すると、物語が立体的になる?
インタビュー内容を踏まえると、鑑賞時には次の点に目を向けると、トゥーランドットの心の旅がより立体的に見えてきます。
- 冷たさが“維持されている”瞬間(強がりや緊張が透ける場面)
- 感情が表に出かけて、引っ込む瞬間(ためらいの表情や間)
- 変化が決定的になる前の、小さな揺れの積み重ね
いま重慶で語られる「トゥーランドット」が示すもの
2026年のいま、重慶で上演される「トゥーランドット」に重なるのは、作品の華やかさだけではありません。よく知られた物語であっても、演じ手が人物の内側を丁寧に掘り起こすことで、観客は“知っているはずの筋書き”から、新しい感情の読み取り方を持ち帰れます。今回のインタビューは、その入口を静かに開く内容と言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








