中国本土、2025年に中央アジア最大の貿易相手へ 総額1063億ドル
2026年のいま振り返ると、2025年は中国本土と中央アジアの経済関係が一段と深まった年でした。中国商務部によると、2025年に中国本土は中央アジア諸国の最大の貿易相手となり、地域経済の結びつきが新たな節目を迎えた形です。
貿易総額は1063億ドル、伸び率は12%
中国商務部の発表では、2025年の中国本土と中央アジア諸国の貿易額は1063億ドル(106.3 billion dollars)に到達しました。前年比で12%増となり、2024年の伸び率を6ポイント上回ったとされています。
輸出は機械・電子・ハイテクが牽引
- 中国本土からの輸出:712億ドル
- 主な品目:機械、電子製品、ハイテク製品
インフラや産業の整備が進む地域では、設備や電子関連の需要が貿易を押し上げやすい構図があります。今回の内訳は、そうした需要の強さを映す内容と言えそうです。
輸入は化学品・鋼材・農産物など多様化
- 中央アジアからの輸入:351億ドル
- 品目:化学品、鋼材、農産物など、より幅広い構成
輸入側の品目が多様化している点は、資源・素材に加えて供給の幅が広がっていること、またサプライチェーンの組み替えが進んでいる可能性も示唆します。
越境ECが加速:物流・決済・協力プラットフォームが後押し
2025年に目立った動きとして、中国商務部は越境電子商取引(越境EC)の拡大を挙げています。背景には、次のような“取引が回る条件”の整備があると説明されています。
- 物流ネットワークの強化
- 越境決済システムの整備
- 中国・中央アジア貿易円滑化協力プラットフォーム(南京で立ち上げ)の始動
モノの移動(物流)とカネの移動(決済)が滑らかになると、企業規模の小さい事業者でも国境を越えて販売しやすくなります。越境ECの伸びは、貿易の“主役”が一部の大企業だけではなくなっていることも静かに示しています。
一帯一路の「質の高い協力」:つながるだけでなく、産業へ
中国商務部はまた、「一帯一路」関連の高品質な協力が貿易拡大に寄与したとしています。重点分野として挙げられたのは、次の領域です。
- コネクティビティ(接続性):輸送や供給網の結節点づくり
- 設備製造:産業基盤の整備と機械需要
- グリーン鉱物:脱炭素・新産業に関わる素材
- 現代農業:農業の高度化と関連サプライチェーン
「道が通る」だけではなく、設備・素材・農業などの分野で具体的な案件が積み上がると、輸出入の中身が厚くなります。今回示された数字は、その積み上げが2025年に加速したことを物語っています。
いま読み解くポイント:数字の先にある“摩擦の少ない貿易”
2025年の結果を2026年の視点で見ると、注目点は単なる増加率だけではありません。
- 品目の変化:機械・電子と、化学品・農産物などが組み合わさり、補完関係が見えやすい
- 取引手段の変化:越境ECや決済の整備で、取引の入口が広がる
- プロジェクト連動:インフラ・産業案件が貿易を継続的に生む構造になりやすい
貿易の数字は結果ですが、その背景にある制度・物流・決済・産業協力が整うほど、日々の取引は“摩擦が少ないもの”に近づきます。2025年の節目は、まさにその方向を示した出来事として受け止められそうです。
Reference(s):
China becomes Central Asia's biggest trading partner in 2025
cgtn.com







