UBS張寧氏が読み解く、2025年の中国本土「5%成長」が示した底力 video poster
2026年1月現在、景気の先行きを考えるうえで「昨年(2025年)に中国本土が5%の成長目標を達成した」という事実は、単なる数字以上の示唆を含みます。世界経済が弱含むなか、関税や地政学的な不確実性、国内の構造転換が同時進行していたからです。
2025年、中国本土は逆風下でも成長目標を達成
CGTNは、UBSインベストメント・バンクのシニア中国エコノミスト、張寧(Zhang Ning)氏にインタビューし、2025年の「5%成長」が示す基礎的な強さ(レジリエンス)について見解を聞いたとしています。
当時の前提条件:重なっていた3つの不確実性
- 世界経済の軟化:外需環境が読みづらい状況
- 関税と地政学的な不確実性:企業心理や投資判断に影響しうる要因
- 国内の構造転換:経済の形を変えながら成長を目指す局面
こうした条件が揃うと、成長率は「出やすい年/出にくい年」の差が大きくなります。にもかかわらず目標に到達した点が、今回の議論の出発点です。
「5%」の数字だけでは見えない“レジリエンス”とは
張氏の問題提起は、「見出しの成長率」以外に何が読み取れるか、という点にあります。レジリエンス(回復力・しなやかさ)は、景気が良いことを意味する言葉ではなく、逆風があっても経済が機能し続ける性質を指します。
今回のニュースが投げかける3つの問い
- 外部環境が弱いとき、成長を支える力はどこにあるのか
- 関税や地政学リスクがあるとき、企業や家計はどう適応するのか
- 構造転換の最中に、安定と変化をどう両立するのか
成長目標の達成は「景気の強さ」だけでなく、こうした問いに対する社会・産業の適応が一定程度進んだ可能性を示します。張氏の見立ては、その背景を丁寧に読み解こうとするものです。
構造転換が続くなかで、見ておきたい観点
「構造転換」は、経済の中身(産業や需要の形、成長の作法)が変わっていくプロセスです。変化が起きる局面では、短期の数字がぶれやすい一方、うまくいけば中長期の安定につながることもあります。
2025年の結果を踏まえ、2026年の国際ニュースとして注目したいのは、成長率そのものよりも、不確実性が続く前提での運営能力がどう語られているかです。関税や地政学の波は一度で終わらないことが多く、「どんなショックに弱いのか/強いのか」が静かに問われ続けます。
いま読んでおく意味:数字は“結果”、焦点は“耐性”
2025年の「5%」は結果として分かりやすい一方、張氏の視点が向けるのは、その背後にある耐性です。世界経済が柔らかい局面ほど、成長率は見出しになりやすい。だからこそ、不確実性が重なる環境で何が機能したのかという読み解きが、次の一年を理解する手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







