中国首相の李強氏が2026年1月19日(月)、政府活動報告(草案)と「第15次五カ年計画(経済・社会発展)」の綱要(草案)について、各界から意見を募る座談会を主宰しました。政策の方向性をどう言語化し、現場の声をどう反映するかが注目点です。
何が行われたのか:草案づくりの「意見聴取」
発表によると、座談会には学界、ビジネス界のほか、教育、科学、文化、公衆衛生、スポーツなどの分野の代表が参加し、2つの文書案に対する意見や提案が示されました。草案は、全国の地方および政府部門にも回覧され、広く意見を集める手続きが進められています。
今回のキーワード:「質の高い発展」で不確実性に向き合う
李氏は、中国共産党中央委員会による第15次五カ年計画の策定に関する提言、および中央経済工作会議での決定を踏まえ、発展環境の不確実性に対して「質の高い発展」の確実性で対応していく必要性を強調しました。
財政・金融:積極財政と“適度に緩和的”な金融
李氏は、政策運営として次の方針を示しました。
- より積極的な財政政策
- 適度に緩和的な金融政策
同時に、政策の目的を「質の高い発展」を導くことに置き、環境変化の中でも安定した成長の土台を固める姿勢をにじませました。
成長の“道筋”を広げる:イノベーション、改革・開放、内需
李氏は、質の高い発展の実現経路を広げる必要があるとして、以下を挙げました。
- イノベーション主導の成長の強化
- 改革と対外開放の深化
- 内需拡大への戦略的な重点
- 発展の内生的な勢い(内部の推進力)の着実な強化
「外部環境の揺らぎ」と「国内の成長エンジン」をどう噛み合わせるかが、計画文書の読みどころになりそうです。
“消費”と“暮らし”を並べて考える:民生政策×消費促進
もう一つの特徴は、家計・生活に関わる政策と消費の議論をセットで扱っている点です。李氏は、民生(人々の暮らし)に資する政策を消費促進と統合することを求めました。
投資の捉え方:モノへの投資だけでなく「人への投資」
李氏は、設備などの実物資産への投資と、人材など人的資本への投資を結びつけることにも言及し、新たな成長の原動力を育て、公共福祉を継続的に高めていく考えを示しました。
政府活動報告と五カ年計画は、政策の優先順位を示す“地図”のようなものです。今回の意見聴取の積み重ねが、文書の言葉選びだけでなく、財政・金融、内需、イノベーション、福祉といった分野の具体的な運用にどうつながるのか。今後の取りまとめ過程が注目されます。
Reference(s):
Li Qiang chairs talks on draft government work report, five-year plan
cgtn.com








