北京、電動自転車など非動力車ルール改定へ 2026年5月1日施行
中国本土・北京市は、電動自転車(いわゆるeバイク)など「非動力車」に関する規則を改定し、2026年5月1日から施行します。街の移動を支える存在になった電動自転車を、より安全で秩序ある交通の中で運用する狙いです。
なぜ今、北京がルールを見直すのか
改定の背景として示されているのは、電動自転車などの急速な普及です。配送ライダーの増加や、短距離移動の“足”としての定着に合わせ、当局は現状の道路環境や技術の変化、公共の安全ニーズに規制を整合させ、執行(取り締まり)の基準も分かりやすくする考えだとしています。
対象となる乗り物:登録が必要になるもの、走れないもの
改定規則では、次の車両などについて公道で運行する前に登録が求められます。
- 電動自転車
- 障害のある人向けの電動車いす
- そのほか市当局が指定する非動力車
一方で、スクーターやセルフバランス車(自動平衡型の乗り物)などは引き続き公道走行が禁止とされています。
公道での「してはいけないこと」がより明確に
改定規則は、走行時の禁止行為を具体的に列挙しています。主なポイントは次の通りです。
- 信号無視(赤信号での進行)
- 停止線を越える行為
- 逆走
- 高速道路、都市高速路など、自動車専用の封鎖区間への進入
- 運転中の注意散漫行為(手に持った携帯電話や電子機器の使用など)
- 横並びで接触しながら走る、縫うような走行、追いかけ合い
- 飲酒しての運転
また、横断歩道、歩道橋、地下道を利用する際は降車することも求められます。歩行者空間と車両空間の切り替えをはっきりさせる設計です。
「3つの重点調整」のうち、まず見えているのはヘルメット義務化
改定では「3つの重点調整」があるとされ、提示されている柱の一つが、電動自転車の運転者と同乗者のヘルメット着用の義務化です。日常の利便性が高い一方、転倒や接触時のリスクが比較的大きい電動自転車について、装備面から安全基準を引き上げる意図が読み取れます。
訪問者・在住者・配送ライダーが押さえたい実務ポイント
今年5月1日の施行を見据え、街で電動自転車を利用する可能性がある人は、次の点を早めに確認しておくと安心です。
- 登録の要否:自分の車両が登録対象か(電動自転車、指定車両など)
- ヘルメット:運転者だけでなく同乗者分も必要になる可能性
- 走行ルール:逆走や信号無視だけでなく、停止線、専用レーン進入、ながら運転の禁止など
- 歩行者動線:横断歩道や歩道橋・地下道では降車が必要
便利さを守るための「交通の再設計」
北京の改定は、電動自転車を単に取り締まるのではなく、都市の移動手段として定着した現実を前提に、登録・行動規範・安全装備を組み合わせて交通の秩序を整えるアプローチに見えます。施行まで約3カ月あまり(2026年1月19日現在)。利用者側も、移動の自由度を保つために、ルールの“細部”に目を向ける時期に入っています。
Reference(s):
Beijing updates non-motor vehicle laws: What you need to know
cgtn.com








