海南・保亭の仙安石林、熱帯のカルスト奇景が「自然+文化」観光の新名所に video poster
海南省保亭県にある「仙安石林(せんあんせきりん)」が、熱帯の島に広がる珍しいカルスト(石灰岩が水で溶けてできる地形)景観として注目を集めています。奇峰や奇岩、洞窟、原生林が一体となった“南の石林”に、民族文化体験を掛け合わせた観光づくりが進んでいる点が、いまのポイントです。
雲南や桂林とは違う、「中国本土」南端の石林
石林といえば雲南の石林や、広西・桂林のカルスト景観を思い浮かべる人も多いかもしれません。仙安石林は、それらとは異なり、中国本土の南端に位置する低標高の熱帯島・海南で見られる、希少なカルスト形成として紹介されています。
“石が林のように立ち上がる”という共通点はありつつも、熱帯の植生や気候条件の中でつくられた景観であることが、この場所ならではの個性になっています。
奇峰・奇岩・洞窟・原生林が同居する「南の宝石」
仙安石林の見どころは、尖った峰や фантаジーのような岩の造形だけではありません。カルスト洞窟、そして原生林が折り重なることで、視界の奥行きや空気感まで含めた“立体的な景観”が生まれています。
保亭県では、この景観を「南部の石林の中の宝石」と位置づけ、自然資源としての価値を前面に出してきました。
「見る」だけで終わらない:民族文化体験を組み合わせた観光へ
近年、保亭では石林の観光に民族文化の体験要素を組み合わせる動きが強まっています。訪問者は景観を鑑賞するだけでなく、地域の暮らしや精神文化に触れる機会も得られるとされています。
- 黎錦(れいきん)織り:黎(リー)族に伝わる織物文化の体験
- 竹竿舞(ちくかんまい):竹を打ち鳴らすリズムに合わせて踊る伝統パフォーマンス
- 伝統的な祭りの催し:季節行事などを通じた文化理解の機会
自然景観と文化体験を一体で設計する「自然+文化」モデルが、海南における文化観光の統合的な開発の“新しい基準”になりつつある、という見立ても示されています。
景観の希少性と、体験の具体性が生む“旅の記憶”
スマホで絶景を撮って終わる旅から、手を動かし、身体でリズムを取り、土地の物語に触れる旅へ——。仙安石林をめぐる取り組みは、自然の希少性(ここにしかない地形)と、体験の具体性(そこでしかできない文化体験)を重ねることで、記憶に残る滞在をつくろうとしているように見えます。
熱帯のカルストという“地形の面白さ”と、民族文化という“人の営み”が同じ画面に入るとき、観光地の見え方は静かに変わります。仙安石林は、その変化を象徴するスポットの一つになっています。
Reference(s):
cgtn.com







