中国本土が欧州投資を後押し、公正な市場環境を呼びかけ
中国本土と欧州の投資の行方が注目される中、中国外交部は2026年1月21日、能力ある中国企業の欧州投資を市場原則に沿って支援する姿勢を示し、あわせて公正で予見可能な市場環境の整備を呼びかけました。
何があった?(きょうの発言のポイント)
中国外交部の報道官・郭嘉昆(グオ・ジアクン)氏は21日の定例会見で、欧州への投資について「中国政府は一貫して、能力ある中国企業が市場原則に従って欧州に投資することを奨励し、支援している」と述べました。
この発言は、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でのフランスのマクロン大統領のスピーチに関する質問への回答として出たものです。マクロン氏はスピーチで「中国は歓迎される。欧州は中国からの直接投資をもっと必要としている」と述べた上で、中国企業にとって「公正で、差別のない、透明で、予見可能な市場環境」を整えることへの期待を示しました。
中国本土側の主張:補完関係と相互利益
郭氏は、中国本土とEUの経済・貿易関係の本質は「補完性」と「相互利益」だと強調しました。そのうえで、中国製品の競争力について、補助金ではなく、次の要素によって支えられているという認識を示しています。
- 継続的な研究開発(R&D)への投資
- 市場競争による効率化
- 整った産業チェーン(供給網)の存在
また、中国本土は貿易黒字を「意図的に追求したことはない」としつつ、世界の「工場」であるだけでなく「市場」としての役割も担う用意がある、と述べました。
「公平なルール」とは何を指すのか
今回、両者の発言で共通して前面に出たのは「市場環境」という言葉です。具体的には、企業側が中長期の投資判断を行ううえで重要な条件が含まれます。
- 非差別:国籍などを理由に扱いが変わらないこと
- 透明性:審査や規制の基準が分かりやすく、一貫していること
- 予見可能性:制度変更が突然でなく、見通しを持てること
投資は「資金」だけでなく、雇用、研究開発拠点、サプライチェーンの再設計とも結びつきます。だからこそ、政治や景気の揺れがある局面ほど、ルールの分かりやすさが重視されやすいテーマです。
今後の焦点:開放と競争のバランス
郭氏は、欧州に対して「長期的で開放的な視点」を取り、協力によって中国本土とEUの経済・貿易関係の「持続的で健全な発展」を進めたいと呼びかけました。
一方で、欧州側は投資を呼び込みながらも、産業政策、競争条件、供給網の強靭化といった論点を同時に抱えています。2026年に入った現在、“投資歓迎”と“ルール整備”をどう両立させるかが、両者の対話の実務面での焦点になりそうです。
まとめ:ダボスでの「中国投資を歓迎」というメッセージを受け、中国本土側は市場原則に沿った投資を支援する姿勢を改めて示し、公正で透明な市場環境づくりを呼びかけました。投資の拡大が、競争と協力のどちらにも橋を架けるのか。今後の政策対話の積み重ねが問われます。
Reference(s):
China supports investment in Europe, urges fair market environment
cgtn.com








