習近平氏、軍事理論業務の新規定を公布 3月1日施行へ
中国の習近平・中央軍事委員会主席が、軍事理論に関する業務の規定を公布する命令に署名しました。新たな規定は、2026年3月1日に施行されます。軍事理論の近代化を加速し、研究体制や成果の扱いを制度として整える狙いが示されています。
何が発表されたのか:軍事理論の「仕事のルール」を一本化
公表された規定は、軍事理論に関わる業務を対象に、管理の枠組みや研究の進め方、成果の評価・活用までを整理する内容です。全体は7章・52条で構成されます。
規定の焦点:近代化、トップレベル設計、研究モデルの改善
規定が重視する論点として、次の点が挙げられています。
- 軍事理論の近代化の加速
- 軍事理論イノベーションに向けたトップレベル設計(全体設計)の最適化
- 軍事理論研究のモデル(進め方・体制)の改善
軍事理論は、部隊運用・訓練・装備・人材育成などの方向性を支える土台とされます。今回の規定は、その「理論をつくる側」の工程を整備し、研究の質と速度を高めることを意図している形です。
制度面のポイント:計画づくりと、成果の登録・共有・評価を明確化
規定は、軍事理論業務の管理システムを標準化するとともに、計画文書の位置づけや手続きを具体化しています。
- 軍事理論発展戦略の主な内容、編成(作成)と公表手続き
- 発展計画および年次計画の主な内容、編成と公表手続き
さらに、軍事理論の成果(研究成果)について、運用面のルールを整理しています。
- 登録と共有の仕組み
- 評価と認定の手続き
- 普及・応用(現場への展開)
- 遡及的評価(後からの検証・振り返り)
なぜ今なのか:理論の更新を「制度」で回す局面へ
近年は、軍事領域でも技術や運用環境の変化が速く、理論・ドクトリン(作戦や戦い方の考え方)の更新が組織運営と結びつきやすくなっています。今回の規定は、研究の推進だけでなく、成果をどう共有し、どう評価し、どう現場へつなげ、どう検証するかまでを一連の仕組みとして扱っている点が特徴です。
なお、関連するイメージとして、2025年9月3日に北京で行われた軍事パレードで行進する中国人民解放軍(PLA)の様子も示されています。
今後の注目点:施行後の運用と、研究成果の「活用」の見え方
規定は3月1日に施行されるため、今後は研究機関や教育・訓練体系の中で、成果の評価や共有がどのように運用されるのかが焦点になりそうです。とくに「普及・応用」や「遡及的評価」が明文化されたことで、理論が実務へ接続されるプロセスが、より可視化される可能性があります。
Reference(s):
Xi signs order to promulgate regulations on military theory work
cgtn.com








