ハルビンの氷雪が熱狂に変わる夜──中国本土東北部「雪と夢」の現場 video poster
2026年1月のハルビンでは、凍てつく空気の中でディスコの熱気が立ち上り、氷と雪が「寒さ」だけでなく「熱狂」を生む装置になっています。全国で3億人がウィンタースポーツに親しむ流れの中で、中国本土東北部はいま、冬そのものを地域の新しい表情へと変えつつあります。
氷点下で汗だく──夜のディスコを動かす「盛り上げ役」
冬のハルビンで印象的なのは、寒さと熱さが同居する場面です。夜、ディスコの音に合わせて踊れば汗で服が重くなり、外へ出れば息が白くなる。そんな振れ幅の大きさが、この街の冬を「体験」に変えます。
会場では、若いホスト役の『ブラザー・レフトライト』が、数千人規模の観客を一つのリズムにまとめ上げます。凍える空気を背景にした高揚は、単なるイベントの盛り上がりというより、「寒さを楽しみに変える」発想の象徴にも見えます。
光る「氷雪世界」と、工業都市で彫られる静かな執念
ハルビンの「氷雪世界」のようなきらびやかな光景は、冬の象徴として強い存在感を放ちます。一方で、より静かな場所でも氷と雪は磨かれています。
かつて工業で栄えた街の空気をまといながら、氷の彫刻師たちは作品を追い続けます。寒さは作業条件であると同時に、表現を成立させる“素材の環境”でもあります。派手さとは別の温度で、冬が積み上がっていく感覚です。
スキークラブに集う若者たち──「冬」が居場所になる
スキークラブでは、若い世代がそれぞれの夢を追いかけています。上達を目指す人、仲間づくりを求める人、休日の過ごし方を変えたい人。動機は違っても、雪の上で過ごす時間が、地域の冬に新しい輪郭を与えています。
- 夜は踊り、昼は雪の上で滑るという“冬の二毛作”
- 氷雪の観光的な魅力と、日常のコミュニティが並走する構図
- 「寒いからこそ集まる」ことで生まれる一体感
全国3億人の「冬スポーツ熱」が映す、中国本土東北部のこれから
全国で3億人がウィンタースポーツを楽しむという広がりは、冬が一部の人の趣味ではなく、社会の気分として共有され始めたことを示します。その流れの中で、中国本土東北部の「氷と雪」は、地域のトレードマークとしていっそう輪郭を強めています。
ディスコの熱狂、氷雪世界の光、彫刻師の執念、スキークラブの若者たち。点として見れば別々の風景ですが、線で結ぶと「冬を使って未来を描く」という同じ方向を向いています。凍てつく季節が、より明るい見通しへとつながる——そんな期待が、街のあちこちから立ち上ってきます。
寒さは変えられなくても、寒さの意味は変えられる。ハルビンの冬は、その可能性を静かに見せています。
Reference(s):
cgtn.com








