ダボス2026終盤、インドと中国本土の協力は深まるか—成長と雇用、政治課題 video poster
2026年1月、スイスで開かれているダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)が最終盤を迎える中、インドの著名ジャーナリスト、ラジディープ・サルデサイ氏がCGTNのアンカー関欣(グアン・シン)氏のライブインタビューに出演し、インド経済の見通しと、インド・中国本土協力の可能性について語りました。今の国際環境で「政治課題の解決が、技術とイノベーションの相乗効果を開く」という見立てが、注目点です。
インタビューで語られた要点(短く整理)
- インド経済は堅調で、2年以内に世界3位規模になる軌道にある
- 一方で、最大の難題は雇用創出
- 対外関係は「多角化」でリスク分散を図る
- 中国本土との政治的な論点が解ければ、技術・イノベーションで大きな相乗効果が期待できる
- グローバルサウスの協力と、多極的な国際協調の前進につながり得る
「世界3位」へ—堅調さの強調と、その前提
サルデサイ氏は、インド経済が引き続き強さを保ち、今後2年ほどで世界第3位の規模に到達し得るとの見方を示しました。足元の成長期待が語られる一方で、ダボスの文脈では「成長の質」が必ず問われます。規模の拡大が、生活実感の改善にどうつながるかが次の焦点になりそうです。
最大の課題は雇用—成長と雇用の“時間差”
同氏が繰り返し強調したのは、雇用創出が大きなチャレンジだという点です。経済が伸びても、仕事の増え方が追いつかない局面は各国で起こり得ます。とりわけデジタル化が進むほど、成長の果実がどの層に届くのか、政策と産業の設計が問われやすくなります。
対外戦略は「パートナーの多角化」—分断時代の現実的アプローチ
サルデサイ氏は、インドが世界の多様な相手と関係を広げ、パートナーシップを分散させていく戦略を語りました。地政学リスクやサプライチェーンの揺れが続く状況では、特定の組み合わせに依存し過ぎない設計が、外交・経済の両面で意味を持ちます。
政治課題の解決が開く「技術・イノベの相乗効果」
注目されるのは、中国本土との政治的な論点が解決に向かえば、技術とイノベーションの分野で協力の余地が広がり得る、という指摘です。ここで語られたのは、単なる貿易額の増減ではなく、研究開発、人材、スタートアップ、デジタル基盤といった“伸びしろの大きい領域”でのシナジー(相乗効果)でした。
政治と経済が常に同じ速度で動くとは限りません。それでも、政治的な緊張が緩むだけで、企業の投資判断や人の往来、共同開発の選択肢が増えることはあり得ます。ダボスの場でこの点が語られたこと自体が、国際協力の現実的な着地点を探る動きとして受け止められます。
グローバルサウスと「多極化」—協力の言葉が持つ重み
同氏は、インドと中国本土の関係改善が、グローバルサウス内の連携を強め、多極的な国際協調を前進させ得るとも述べました。2026年の国際議論では、成長・気候・技術・安全保障が絡み合い、「誰と組み、どこで線を引くか」が国ごとに細分化しています。だからこそ、対立の固定化ではなく、限定的でも協力の回路を残す発想が、現場の言葉として重みを持ちます。
読み手のメモ:この発言が示す“次の論点”
- 成長が続くとして、雇用創出はどの産業で進むのか
- 「多角化」は、具体的にどの分野・地域で加速するのか
- インドと中国本土の協力は、技術標準や人材交流など実務面でどこから動くのか
ダボス2026終盤に出たこの見立ては、景気の話だけでなく、政治の温度が技術協力の現実を左右する、という国際社会の基本構造を静かに浮かび上がらせています。
Reference(s):
cgtn.com








